【青学大の黒田朝日に手も足も出なかった】
「いや、もう悔しいのひと言ですね」
第102回箱根駅伝、総合5位に終わった中央大の藤原正和監督は、悔しさを嚙みしめていた。
往路は、昨年同様に中大らしいスピード感に溢れる駅伝を見せた。1区の藤田大智(3年)は首位の國學院大から9秒差の2位で溜池一太(4年)に襷をつないだ。その溜池は2位をキープし、3区の本間颯(3年)が区間賞の走りでトップに立った。4区の岡田開成(2年)も首位をキープした。
「1区から4区までは、設定をほぼクリアしました。溜池のところでもう20秒早く来てくれればよかったですけど、攻めの走りをしてくれたので、3区、4区につながった」
中大は、前回大会も4区終了時までは首位だった。だが、5区で青山学院大の若林宏樹(当時4年)に区間新の走りを見せられ、2位に落ちた。今回は柴田大地(3年)が5区で首位をキープする役割を担ったが、その前に立ちはだかったのが、青学大と早稲田大だった。
4区終了時点で、5位の青学大(黒田朝日・4年)とは3分24秒、2位の早大(工藤慎作・3年)とは1分12秒の差があった。工藤とはともかく黒田は届かないだろうと、藤原監督に限らず誰もが思ったはずだ。
だが、10km手前で工藤に抜かれ、13km過ぎで黒田にもかわされた。苦しそうな表情を浮かべて走る柴田は、それでも3位の座を守り、往路優勝を果たした青学大との差を1分36秒に留めた。
レース後、藤原監督は「4区までやりたいことがやれた」と言いながらも、悔しそうな表情を見せた。
「柴田は後ろから来る実力者の迫力にちょっと飲まれましたね。事前に黒田君がイイという話を聞いていましたし、当日変更での5区に黒田君が入ったことには相当にインパクトがありました。それに柴田が気持ち的にフッとなってしまった。でも、それはもう仕方がありません。黒田君に1時間07分台で走られると、さすがに手も足も出ない。ただ、1分半ぐらいの差に留めてくれたので、復路に十分につながったのかなと思います」
藤原監督はそう言った後に、つけ加えた。
「明日は、(主将の)吉居(駿恭・4年)を投入するので、全日本(大学駅伝)での(駒澤大の)伊藤蒼唯君(4年)のような走りをしてほしいなと思います」
【箱根駅伝2026】前回に続き5区で首位陥落の中央大、来年のV奪回に向け藤原正和監督は「山の確率を上げていく」
引用元:webスポルティーバ


