【駅ペン】「覚悟を持った」昨年12月27日に青学大・原晋監督から届いた普段とは違う重いLINE

引用元:スポーツ報知
【駅ペン】「覚悟を持った」昨年12月27日に青学大・原晋監督から届いた普段とは違う重いLINE

◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 往路を新記録で制した青学大が復路も5時間19分26秒の新記録で勝ち、10時間37分34秒と初めて40分台を切る異次元の総合新記録で、史上初となる同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した。原晋監督(58)は12年間で9度目の優勝となり、大会公式記録に「監督」が明記された1964年の第40回大会以降では、日体大の岡野章監督を抜き、史上最多となった。

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 昨年12月27日、青学大の原晋監督から届いたLINEには、箱根駅伝にかける思いが熱く記されていた。

 「大学駅伝監督にかけた思い。監督になるために覚悟を持った。箱根駅伝に出場するために趣味を捨てた。箱根駅伝シード権獲得のためクリスマスや正月イベントを捨てた。優勝すれば全てが報われる」

 2004年に中国電力サラリーマンという安定した職を捨て、青学大の監督に就任。2009年の箱根駅伝に青学大としては33年ぶり、原監督体制で初出場するまで2度の解任の危機があった。

 今では常勝チームの監督として確固たる地位を築いた。青学大では地球社会共生学部の教授でもあり、テレビの情報番組のレギュラーコメンテーターも務める売れっ子。昨年末には、一般紙の企画で高市早苗総理(64)と対談もした。大学駅伝監督の域を超えて、さまざまな分野で活躍している。

 愛知の中京大出身。箱根駅伝とは無縁だったが、日本学生選手権5000メートル3位など学生トップレベルの実力を持っていた。「大会前、各メディアの監督アンケートの競技歴は『なし!』と書いているよ」と笑う。指導者として確固たる自信を持っているからだ。

 「もうやるべきことはやったかな。もう還暦も近いし。引き際も考えていますよ」と笑いながら話すこともある。

 それでも、やはり、箱根駅伝にかける思いは熱く、強い。正月の大一番が近づくと、勝負師としての血が騒ぐのだろう。

 普段、原監督とのLINEは、軽い内容がほとんどだが、冒頭のLINEは重かった。18年連続の出場となった第102回箱根駅伝の直前、初心を思い出し、闘争心をかき立てたのだ、と感じた。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)

 ◆原 晋(はら・すすむ)1967年3月8日、広島・三原市生まれ。58歳。世羅高3年時に全国高校駅伝4区2位。中京大3年時に日本学生5000メートル3位。89年に中国電力陸上部入社。27歳で引退後は社業で活躍。2004年に青学大監督に転身。箱根駅伝では09年に33年ぶりの本戦復帰に導いた。15年の初優勝から4連覇。19年から地球社会共生学部教授を兼務。24年から関東学生陸上競技連盟の駅伝対策委員長。妻・美穂さん(58)は寮母として支援。