【箱根駅伝】青学大3連覇を引き寄せた!主将兼エース・黒田朝日の〝核心をつく言葉〟

引用元:東スポWEB
【箱根駅伝】青学大3連覇を引き寄せた!主将兼エース・黒田朝日の〝核心をつく言葉〟

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日に行われ、青学大が大会新記録の10時間37分34秒で、3年連続9度目の総合優勝。同一チームによる2度目の3連覇は、史上初の快挙となった。その裏には、チームを奮い立たせた主将兼エース・黒田朝日(4年)の〝言葉〟があった。 

 10区の折田壮太(2年)がゴールテープを切ると、黒田の目に涙が光った。新チーム結成時に原晋監督(58)から「箱根駅伝、勝つ確率は0%だよ」と厳しい言葉を掛けられるも、1年の鍛錬を経て確かな成長を遂げた。黒田は「順風満帆というわけではなかったけど、本当に主将としてやってきて良かった」と笑みを浮かべた。

 今大会の黒田は山上りの5区で区間新記録をマークし、往路優勝に貢献。自らの走りはもちろん、言動でも全体を鼓舞していた。原監督は「多くを語るわけではないけど、本質的なところで語ってくれる。なかなか学生は言い切れないけど、彼は『強くなるために練習しているんでしょ』『勝つために練習しているんでしょ』などと言うことができる」と明かす。

 今季は三大駅伝初戦の出雲駅伝(昨年10月)でまさかの7位。箱根路制覇に暗雲が垂れ込める結果だった。気の緩みを察知した黒田は、その後のミーティングで自らの意思をはっきり伝えた。

 当時の様子を原監督は「『何のために夏合宿であれだけのトレーニングをしたのか。よく考えていこうぜ』だったり『大会で結果を出すために俺たちはやっている。もっと勝負に対して貪欲になっていこう』などと言っていた」と振り返る。普段は背中で引っ張るタイプだが、要所で的を射た発言をできるのが黒田の強みだ。 

 原監督の妻で寮母の美穂さんは「朝日は厳しいことをバシバシ言うタイプではない。でも危機感を覚えたのは、みんなに伝わったと思う。たぶん(原)監督が『朝日1人に頼るチームじゃダメだよ』と言った後に、朝日も言ったと思う。それが結構、選手たちに響いたのでは」と分析。黒田の一言によって、各選手の自覚が芽生えた。

 今大会は黒田の逆転劇が目立ったものの、それぞれが役割を全うした。復路では8区の塩出翔太(4年)が区間新記録。9区の佐藤有一(4年)も区間賞に輝いた。黒田は「個人が、青学を自分が勝たせるという意識を持ってやってくれていた」。一つひとつの取り組みが最後に大きな花となった。