引用元:スポニチアネックス
◇第102回東京箱根間往復大学駅伝・往路(2026年1月2日 東京・大手町~箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ)
【金哲彦の目】青学大・黒田の5区起用は予想通りだったが、まさかこれほど凄い記録で走るとは想像もできなかった。
山を上る時はピッチだけでは無理で、ストライドをいかに短くしないで走るかが重要になる。普通は上りになると足が踏ん張れなくてストライドが短くなってしまうものだが、黒田の場合は踏ん張るどころか、上りでも平地と同じように一歩一歩跳ぶように走ることができる。
普段から平地でもしっかり前傾が取れ、上半身と下半身がうまく連動しているので足がよく開く。加えてシューズのカーボンのバネが生かせるようなきれいな着地をしているので“ランニングエコノミー”が素晴らしい。だからこそトラックでもマラソンでも上りでもOKのオールマイティーな走りができるわけで、この記録は当分破られないだろう。
チームとしては1区で大きく出遅れたものの3、4区でギリギリ踏みとどまったことが黒田の大逆転につながった。復路で青学大の3連覇を阻止できるとすれば、その最有力は中大だろう。たぶん往路で温存した主将の吉居を7区に投入してくるはずで、6区の山下りで先頭との差を詰められれば7区で逆転は十分可能だ。そうなれば逆に8区以降は中大が有利となるだけに、目が離せない展開になりそうだ。(駅伝マラソン解説者)

