城西大が逆転で初優勝! アンカーの大西由菜「倒れてもいいくらいの思いで頑張った」/富士山女子駅伝

城西大が逆転で初優勝! アンカーの大西由菜「倒れてもいいくらいの思いで頑張った」/富士山女子駅伝

富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝、30日、富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場=7区間、43.4キロ)城西大が2時間22分36秒で初優勝。10月の全日本大学女子駅伝と合わせて2冠を達成した。2区で本間香(1年)が区間新記録の好走でトップに浮上。5区で3位に下がったが、山上りの最終7区で大西由菜(1年)が東北福祉大の村山愛美沙(3年)とのデッドヒートの末、残り1キロ弱で逆転した。2位は東北福祉大、3位は大東大。ともに過去6度優勝の名城大は4位、立命大は5位だった。

最終6区での大逆転劇だった10月の全日本大学女子駅伝と同様に、この日も最終7区でドラマが待っていた。テープを切り、仲間たちと歓喜の抱擁を交わした城西大のアンカー、大西が逆転の瞬間を振り返った。

「ここでやらないと一生後悔すると思った。倒れてもいいくらいの思いで頑張った」

トップの大東大から24秒差の2位でタスキを受けた。2秒差で東北福祉大の村山が続く。序盤からペースを上げ、4キロ手前で大東大を抜いたが、上りに入ると村山に追い上げられ、6キロ手前で抜かれた。「もう駄目かもしれない」と思ったが懸命に追うと、残り1キロを切った競技場入り口手前で逆転した。

標高差約160メートルを駆け上がる7区。昨年経験した3年生の故障で、赤羽周平監督は今月13日、大西ら1年生2人をテストした。大学近くの人工湖周辺を走る8・5キロは「7区よりきつい」(監督)コース。7区と同じく終盤に平坦(へいたん)となり、その後さらに強い上りとなる。2人は過去の先輩たちのタイムを大幅に上回り、監督は最後の上りで力強い走りを見せた大西を起用。これが的中した。

「みんな不安に思っていたかもしれないけど、信じてくれて、ユナなら大丈夫だよといってくれたことが力になった」。大西は涙声で感謝した。

世古凪沙(1年)の発熱で4区は沢井風月(3年)に当日変更。主将の金子陽向(4年)も朝から熱を出すなど厳しい状況だったが「城西大は、誰かが苦しんでいるときに誰かがカバーする、温かいチーム」と金子。これで競技を引退する主将は「このチームでやれてよかったな」と感慨を口にした。(只木信昭)

■富士山女子駅伝 「全日本大学女子選抜駅伝競走」は2004年に第1回が行われ、09年を最後に休止。13年に舞台を静岡に移し、「富士山女子駅伝」としてリニューアルされた。全日本大学女子駅伝の上位12校と、それ以外で7人の5000メートルの記録上位10校に出場権がある。全国8地区学連の選抜選手による「全日本大学選抜」と「静岡県学生選抜」を合わせた24チームが出場した。