引用元:毎日新聞
◇全国高校駅伝・男子(21日・京都)
◇7区間42・195キロ
◇簡子傑(宮城・仙台育英) 2区(3キロ)=8分4秒
台湾出身という異色の留学生が雨の都大路を初めて駆け抜けた。区間4位の力走を見せた仙台育英の簡子傑(かん・しけつ、3年)は「こんな舞台で走れるなんて、入学した時を考えると信じられない」。感慨深げに日本で鍛錬した3年間を振り返った。
中長距離が盛んでない台湾でホープとして注目されている。11月末には5000メートルで台湾新記録を樹立。「強い仲間と戦える環境が台湾にはないので日本に来た」と理由を語る。
進学先に選んだ仙台育英は全国高校駅伝で歴代2位タイの優勝8回を誇る名門。留学生は起用は1人までというルールがあり、簡はチームメートであるケニア出身者らとのメンバー争いを強いられた。「毎日毎日、勝ちたい思いで必死に練習してきた」。最終学年でようやく大舞台を走る権利を勝ち取った。
優勝候補の一角として臨んだチームは1区でトップから47秒差と想定以上に出遅れた。6位でたすきを受けた簡は2人を抜き、32秒差に縮めたが、後続は最後まで学法石川との差を埋められなかった。
準優勝に終わり、6年ぶりの優勝はならなかった。しかし、従来の大会記録を1秒上回る2時間0分59秒の好記録に貢献することができた。「自分の力不足で悔しい思いがあるが、大学でやり返せると思う。台湾代表を目指し、世界の舞台で戦いたい」。来春に進学予定の中央大でのさらなる飛躍を見据えた。【長宗拓弥】


