【高校駅伝男子】4位躍進の鳥取城北 チーム一丸に選手も感動「かけがえのない1年に」集団転校で話題

【高校駅伝男子】4位躍進の鳥取城北 チーム一丸に選手も感動「かけがえのない1年に」集団転校で話題

 ◇全国高校駅伝 男子7区間42・195キロ(2025年12月21日 たけびしスタジアム京都発着)

 第76回全国高校駅伝大会が21日、京都市内で行われた。集団転校で話題となった鳥取城北は、最高成績30位(23年)を大きく上回る4位と躍進した。鳥取勢の最高成績は由良育英(現鳥取中央育英)の2位(79、92年)。

 エース区間の1区で3位だった本田桜二郎は「この日のためにやってきた。衝突したりしながら、悩んで、それでも前に進んでやってきた。一番は赤池先生に感謝を伝えたいです」と口にした。

 不安を抱えた船出だった。「転校して人間関係に苦労しましたし、最初は学校でも気まずい雰囲気が流れた。転校して正解だったのかな…とも思った」と舞台裏を打ち明け、「だけで、駅伝が近づくにつれて全員が一つになれた。生きてきた18年で一番濃い、かけがえのない1年になりました。赤池先生に付いてきて間違っていなかったと思います」と胸を張って語った。

 一丸とならなければ勝ち取れなかった全国4位で、選手も清々しい表情だった。

 赤池健監督は「56人欠けずに迎えられたことが、他の学校にはない凄いこと」と無事に終了したことで胸をなでおろしつつ、話題となった「集団転校」については「ここまで騒がれるかという気持ちでやってきたが、チーム一丸で最初から一緒だったというチームになれた。いろいろな思いを持ってやってきた。メダルは取らせてあげたかったが、やってきたことは間違いではなかった。子どもたちはよく頑張ってくれた」としみじみと語った。

 赤池監督は、全国高校駅伝男子で5度の優勝を誇る名門の大牟田(福岡)の体罰問題で23年3月に退職したが、選手や保護者の希望でコーチとして再出発。実質的な監督だった昨年12月の全国高校駅伝では準優勝した。だが、同校が新監督を迎える方針を知り退職した。

 新年度からの鳥取城北監督就任に伴い、指導継続を求めた大牟田の選手18人が指導継続を求めて集団転向。新入生の多くも進路予定を変えていた。規定により転校後6カ月は高体連主催大会に出場できないため、インターハイも未出場だったが、その覚悟で付いていった。

 集団転校が決定的になった際、大牟田の荒木信一副校長は「生徒たちに申し訳なかった。大人の事情に振り回されてしまった」と話していた。大牟田は、今大会の福岡県予選で11位に終わり全国切符を逃していた。