連覇の長野東 幼なじみの主将とエース集大成 全国高校駅伝女子

引用元:毎日新聞
連覇の長野東 幼なじみの主将とエース集大成 全国高校駅伝女子

 21日に京都市で開かれた女子第37回全国高校駅伝で、初の連覇を果たした長野東。2人だけの3年生、2区の主将・田畑陽菜選手と3区のエース・真柴愛里選手は7年間、一緒に走ってきた。後続との差を広げた田畑選手は「たすきを渡すのは今回が最後になるかもと頭をよぎり、今までの思いを全部託そうと思った」。笑顔で「優勝するよ」と真柴選手に声をかけると「ありがとう」。同じく笑顔で出た真柴選手は区間新の走りで優勝を決定づけた。

 前回の1区で区間賞を獲得するなど、天才肌の真柴選手に対し、田畑選手はコツコツ練習を重ねるタイプ。互いのことを、田畑選手が「ほんわかと(チームを)まとめてくれた」とたたえれば、真柴選手は「しっかりしていて、かっこいい」。二人三脚でチームをまとめてきた。

 別の小学校に通っていた2人が初めて出会ったのは小6の時に入った地元の「駒ケ根中沢ランニングクラブ」。ともに長野県伊那市の春富中に進んだが、真柴選手が部活の練習のみで帰るのに対し、田畑選手はその後、クラブの練習もしていた。それでも競技成績は常に真柴選手が上で、田畑選手は「うらやましいと思うこともあった」。

 2022年に都大路を初優勝した長野東への進学について、田畑選手が「都大路で優勝したい」と話すのに対し、「あのころは陸上に特別な気持ちはなかった」という真柴選手は「なんとなく」と笑う。だが、高校入学後に「上のレベルで走る機会を得て、陸上競技にマイナスのイメージを持っていた自分が情けなくなった」。心機一転、練習でも先頭を走るようになるなど、力を付け、今年は5000メートルで日本選手権に出場した。

 その姿に田畑選手は「天才が努力することを学んだ。尊敬するようになった」。その背中を追いかけ、力を付けた。

 2人の集大成としてのレースで連覇という最高の結果を出し、真柴選手は「本当に良かった」。田畑選手も「まずは2人で優勝を喜びたい」。高校卒業後、ともに競技を続けるが、田畑選手は実業団、真柴選手は大学と別の道を進む。田畑選手は「トラックで再会したい」。並んで走る日を夢見ている。【鈴木英世】