「わくわくしている」商店街で異例10時間耐久リレー…地元密着の飯塚が福岡・筑豊地区から初の都大路【全国高校駅伝】

「わくわくしている」商店街で異例10時間耐久リレー…地元密着の飯塚が福岡・筑豊地区から初の都大路【全国高校駅伝】

 ◆全国高校駅伝開会式(20日、京都市体育館)

 男子で初出場の飯塚(福岡)は筑豊地区から初の都大路で、選手たちは地元の期待も背に駆ける。

 夢の舞台を前に、飯塚の選手たちも高揚感を抑えきれない。「周りを見たら有名な選手ばかりでわくわくしている」。江川太河主将(3年)は初々しく意気込んだ。

 1990年創部で、OBの佐藤幸之助監督、筑豊地区の中学教諭だった金子敬人総監督が二人三脚で指導に当たる。県外や県内の他地域への人材流出が課題の中、地元の中学やクラブチームとの連携を強化。空手など他競技出身者も含めた好素材をスカウトして地道に鍛え上げてきた。

 地元密着の恒例行事も選手たちを後押しする。毎年夏には飯塚商店街内でたすきをつなぐ「10時間耐久リレー」を実施。以前は校内で24時間耐久だったが、2022年からこの形式となり市民も参加するようになった。

 佐藤監督の現役時代からの伝統で「何事にも耐えうる精神力の強化が一つの狙い」と説明する。1人計12キロほど走り、イベントとはいえ、タイムを計測して全力だ。江川は「1年間、さまざまな形で競い合ってきたことが強くなった要因かな」と語る。鍛錬と同時に、佐藤監督は「商店街が活性化されて喜んでくれる」と実感している。

 全国制覇5度の大牟田を筆頭に強豪ひしめく福岡で、筑豊地区からは初の出場。1区を任されるエース松尾翼(3年)は「ずっと憧れだった大会。各校のエース級の中で区間10位台を目指したい」と力を込めた。(伊藤瀬里加)

【OTTO】

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