「ずっとこの日を待ちわびていた」 大牟田で昨年準優勝→鳥取城北へ転校のエース本田桜二郎が爆発誓う 〝砂丘トレ〟にも挑戦 【全国高校駅伝】

「ずっとこの日を待ちわびていた」 大牟田で昨年準優勝→鳥取城北へ転校のエース本田桜二郎が爆発誓う 〝砂丘トレ〟にも挑戦 【全国高校駅伝】

 男子76回、女子37回の全国高校駅伝が21日、京都市のたけびしスタジアム京都発着で行われる。20日は開会式が行われ、選手たちは健闘を誓い合った。男子で注目選手の一人が、鳥取城北のエース本田桜二郎(3年)だ。9月のU20日本選手権で3000、5000メートルの2冠に輝き、13分43秒59の自己ベストを持つスピードランナー。今春に大牟田(福岡)から転校して大きく環境が変わった中、勝負の冬へ着実に力を付けてきた。

 ユニホームを変えながらも2年連続で「花の1区」を任される本田は、静かに、しかし力強く意気込みを語った。

 「ずっとこの日を待ちわびていた。昨年のようなチームに流れを呼び込む走りをしたい。チームとしては1年間、この日のために練習してきたので全員が持てる力を最大限に出して、最後は笑って終わりたい」

 2年生だった昨年は大牟田の1区で区間2位と好走。チームの準優勝に大きく貢献した。今春、大牟田のヘッドコーチだった赤池健氏が鳥取城北の監督に就任したことに伴い、地元の福岡県大牟田市出身だった本田も鳥取城北に移った。

 転校すると全国高体連の規定で半年間、同連盟主催の大会に出場できなくなるため、全国総体には出場できなかった。全国高校駅伝に次ぐ目標に挑戦できない間、学校近くのクロカンコースで地道な足作りに励んだほか、砂丘を走り込む鳥取ならではのトレーニングにも挑戦。「足が取られて、普通のジョギングのペースでも、ポイント練習みたいな感じで心拍が上がった」と振り返る。全国総体に出られない鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、トラックレースでは好記録を連発した。

 福岡・宅峰中時代はバスケットボール部だったが、借り出された駅伝大会で才能を発揮したことでスカウトを受け、高校から陸上の道へ。今年の高校長距離界を代表するトップランナーにまで駆け上がった。赤池監督も「私が出会った中では3本の指に入る能力を持った子」と絶賛する。

 転校した当初は「人間関係は得意なタイプだけど、この1年間は難しかった」と振り返るが、徐々に打ち解け、今回は鳥取城北に元からいた選手もメンバー入り。今では「約9カ月を鳥取で過ごして、後悔はない」と言い切る。

 「自分の強みを考えた時にラスト3キロの下り坂がポイントになると思う。そこでどれだけ爆発して力を出せるかが鍵になってくる」とレースの勝負どころを見据える本田。「琉胤さんの記録を超えたい」と、昨年大会で八千代松陰(千葉)の鈴木琉胤(現早大)がマークした1区の日本人最高記録28分43秒をターゲットに掲げた。(伊藤瀬里加)

【OTTO】

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