今後のマラソン、好記録困難に?  気候変動の影響、気温上昇で―米研究機関

引用元:時事通信
今後のマラソン、好記録困難に?  気候変動の影響、気温上昇で―米研究機関

 米国の気候研究機関「クライメート・セントラル」は28日、気候変動がマラソンに与える影響に関する調査結果を公表した。

 2045年までに、世界の主要221大会のうち190大会でランナーが最適な気温で走れる確率が下がるとした。東京マラソンなど世界の主要7大会「ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)」は全て含まれた。

 研究によると、エリートランナーが最高のパフォーマンスを発揮するのに最適な気温は、男子が4度、女子は10度。例年2~3月に開催される東京マラソンは、エリート男子が理想的な気温で走れる確率がWMMの中で最も高い69%だが、気候変動の影響を7大会で最も受けると指摘。20年後の45年には57%に低下する見込みという。

 今年3月の東京マラソンでの平均気温は、平年より8.2度高い15.2度。世界記録が出ることが多い9月のベルリン・マラソンも、今年は平年より6.7度高い20.7度だった。

 マラソンは世界で高速化が進むが、好記録を出すには気象条件に恵まれることが重要な要素。今回の報告書では、スタート時刻を早朝に早める対策で競技に与える影響を軽減できるとしたものの、「記録を追い求めるエリート選手にとって、いくつかのレースは最適な気温になることがほぼ不可能」と警鐘を鳴らした。