日本の首都・東京を舞台にした東京マラソン2026が、3月1日に開催されました。
東京都庁をスタートし、東京駅前・行幸通りにフィニッシュする42.195kmに、国内外のトップランナーの他、3万8000人を超えるランナーが挑みました。優勝したのは、前回覇者のタデセ・タケレ選手(エチオピア)。2位のジョフリー・トロイティチ選手(ケニア)と同タイムながら、2時間3分37秒で大会連覇を成し遂げました。日本選手トップは、2時間5分59秒で12位に入った大迫傑選手(LI-NING/早稲田大学OB)でした。大迫選手は昨年12月のバレンシアマラソンで2時間4分55秒の日本記録を樹立しており、前日本記録保持者の鈴木健吾選手(横浜市陸協/神奈川大学OB)との新旧日本記録保持者対決は注目を集めていました。2人は最終盤まで日本選手トップ争いを繰り広げましたが、最後は大迫選手が貫禄を示し、現日本記録保持者に軍配が上がりました。
もう1人、大きな注目を集めていたのが早稲田大学の工藤慎作選手(3年)です。箱根駅伝では3年連続で5区・山上りを担い、"山の名探偵"の愛称で知られる選手です。今年1月の第102回大会では青山学院大学の黒田朝日選手に最終盤で逆転を喫したものの、工藤選手も区間3位と好走し、一時は先頭を走る活躍を見せました。その激戦から2か月後、東京で初マラソンに挑みました。
「調子が良かった」という工藤選手は、大迫選手や鈴木選手らと共に第2集団でレースを進めることを選択。黒田選手が持つ日本学生記録(2時間6分05秒)を上回る快調なペースを刻みました。35kmを1時間44分20秒で通過しても、大迫選手、鈴木健吾選手、東京世界選手権日本代表の近藤亮太選手(三菱重工/順天堂大学OB)と日本選手トップ争いを繰り広げていました。
しかし、ここでアクシデント。「かなり余裕はあったんですけれど、そこら辺から何度もふくらはぎがつってしまい、ペースを落とさざるをえない状態でした」。こう振り返るように36kmで日本選手トップ集団から後退。ペースアップを図った大迫選手に着いていくことができませんでした。「途中からはゴールすることに切り替えた」と言い、ラスト6kmはペースを落としつつ、フィニッシュ地点を目指しました。
それでも、「2時間6分29秒から8分以内」という花田勝彦駅伝監督の想定の範囲内にはまとめて、最後は学生歴代4位となる2時間7分34秒で走り切り、日本選手5番手の20位でフィニッシュしました。「35~36km以降、すごくもったいないレースになりました。何十回と脚をつってしまったのが本当に悔やまれます」と、終盤のペースダウンを悔やんでいましたが、2027年10月に開催されるロサンゼルス五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権は獲得しました。
「MGCを取ることができたのは、これからにつながる。自分のマラソン選手としてのキャリアはまだ始まったばかりなので、今日の経験やそれまでのアプローチを生かしていきたいと思います。MGCまでは時間がありますし、そこまでに一回りも二回りも強くなって帰ってきたいと思います」。目標としているロサンゼルス五輪出場に向けて課題を残したものの、しっかりと前を向いていました。
終盤にアクシデントも“山の名探偵”工藤慎作が東京マラソンで快走 ロス五輪への第一歩を踏む
引用元:日テレNEWS NNN

