【箱根駅伝】青学大・原晋監督 〝山適性〟見抜く慧眼「小柄かつピッチ走法」「ちょっと前傾姿勢」

引用元:東スポWEB
【箱根駅伝】青学大・原晋監督 〝山適性〟見抜く慧眼「小柄かつピッチ走法」「ちょっと前傾姿勢」

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=2、3日)で、青学大を3年連続9度目の総合優勝に導いた原晋監督(58)の〝慧眼〟とは――。

 今大会は山上りの5区に主将兼エースの黒田朝日(4年)を起用。5位でタスキを受けると、区間新記録の快走で往路優勝を果たす。山下りの6区は石川浩輝(1年)がスタート地点で18秒差だった2位との差を1分34秒に広げ、総合優勝をグッと引き寄せた。

 前回大会は5、6区ともに4年生(当時)が区間新記録を樹立した。重要なピースが抜けた今大会はともに山初経験の選手だったが、難所をきっちり攻略。史上初めて同一チームによる2度目の3連覇を果たした。

 新たな勲章を手にした原監督は「山上りと山下りはフィジカルトレーニングや動きづくりをしたとして、10の中の0・5ぐらいは伸びる。だけど7割は適性、場合によっては8割、9割は適性でしょうね」と明かす。適性を持つ選手との出会いをポイントに挙げる一方で、適性を見極める力もずば抜けている。

 山上りについては「身長が高いというよりは小柄かつピッチ走法で、ちょっと前傾姿勢のイメージ」。実際に3代目山の神と呼ばれた青学大OBの神野大地とシン・山の神の称号を手にした黒田は、ともに身長160センチ台ながら原監督の分析に近い走りを見せた。

 山下りは「恐れずに下りに対して頭から突っ込むぐらいの感じかな」。標高差約800メートルの下り坂をノンストップで駆け抜けるため、怖さに勝つことはもちろん、スピードに耐える足の回転も必要。昨年の全国高校駅伝で石川の適性を見抜き「足の回転の速さや、夏合宿時にコンコースではないところの下りの走りを見てこれはいけると思った」と大抜てきした。

 多くのドラマが生まれてきた山区間に求められるものは何かを、長年の経験で培ったスキルでしっかりと見極める。これぞ常勝軍団たるゆえんだ。