引用元:カナロコ by 神奈川新聞
14日に滋賀県で行われた全国中学校駅伝で、伊勢原市立成瀬中が初出場で3位に輝いた。同中の南寿実也監督(30)は「想像もできなかった」と万感の思いを込める。快挙の舞台裏には、34年前に同中を県大会6連覇へと導いた名将・小林繁さん(75)との師弟の絆があった。
南監督が小林さんと出会ったのは小学生のころ。成瀬中で6連覇を果たした後、同市立竹園小に校長として赴任した小林さんは、運動会で当時6年生の南監督が走る姿を目にした。すると直感が働き、「君は陸上をやれ」と誘ったという。
小林さんは指導経験を生かし、自ら校内の有望株をグラウンドに集めて陸上教室を開いていた。南監督もそこで手ほどきを受けた。約1カ月後には100メートル走のタイムが1秒近く縮まったといい、「感動したあの時から(小林)先生に憧れた」と振り返る。
中学時代は陸上にのめり込み、卒業すると強豪の相洋高に進学した。そのころは既に「将来は子どもに陸上を教えたい」との気持ちが芽生えていた。
時は流れ、運命の歯車が動きだす。教員となっていた南監督は2023年度に恩師の名が歴史に刻まれた成瀬中に赴任し、陸上部監督に。優勝から遠ざかっていたチームの再建に乗り出した。


