「皆さんが最後まで前向きに取り組んでいたのが…」富士通が鹿児島で中高生対象の選手立案陸上教室を開催 世界選手権代表の山本亜美、田中佑美らが参加

「皆さんが最後まで前向きに取り組んでいたのが…」富士通が鹿児島で中高生対象の選手立案陸上教室を開催 世界選手権代表の山本亜美、田中佑美らが参加

 富士通陸上部は13日、鹿児島県曽於郡大崎町のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅で、地元の中高生を対象とした陸上教室を開いた。2022年のオレゴン世界選手権男子110メートル障害代表の石川周平、19年ドーハ世界選手権男子400メートル障害代表の豊田将樹、23年ブダペスト世界選手権女子400メートル障害代表の山本亜美が講師として約2時間にわたって直接指導を行い、中高生と交流も深めた。

 同部はこれまでジャパンアスリートトレーニングセンター大隅で冬季に合宿などを行っており、地域貢献活動の一環として選手の発案で実施。この日は「股関節を使う動き」とテーマに据えて行われた。

 教室を終えて石川は「トレーニング要素が多く、少しきつさがある内容でしたが、参加者の皆さんが最後まで前向きに取り組んでくれたことが印象的でした。今日の経験が、新たな気付きや今後のパフォーマンスにつながればうれしいです」と話した。

 豊田は「陸上教室は今回が初めてでしたが、とても良い経験になりました。実際に人に教える立場になってみることで、これまで感覚的に行っていたことを言語化する必要があり、自分自身の考えや動きについて改めて整理する機会にもなったと感じています。参加してくれた皆さんとのやりとりを通して、新たな気づきも多く、指導することの難しさと同時に面白さも実感しました。今回の経験を、今後の競技や指導の場面にも生かしていきたいと思います」と自身にとっても貴重な経験となった様子だった。

 山本は「初めは少し緊張した雰囲気もありましたが、時間がたつにつれて全体も和らぎ、楽しい雰囲気で教室を進めることができたと思います。話を聞く姿勢がとても前向きな子たちが多く、一つひとつの動きも説明したポイントを意識しながら丁寧に取り組んでくれていだと思います。特に、良い動きをしている選手も何人かいたので、これからが楽しみだなと思いました。今回の陸上教室が、中高生の皆さんにとって良いきっかけになってくれたらうれしいです」と笑顔で振り返った。

 またサブ講師として今年の日本選手権男子棒高跳びを制した江島雅紀、今年の東京世界選手権男子400メートル障害代表の井之上駿太、同選手権女子100メートル障害代表の田中佑美、今年の世界パラ選手権代表の兎澤朋美も参加。終了後には来季への意気込みを語った。

 江島は「今年は、3年前の大けがからの完全復活を果たす事ができました。自己記録に1センチと迫る記録(5メートル70)を出して3年ぶり3回目の日本選手権優勝を成し遂げました。次回の世界陸上、オリンピックを見据えて来年、名古屋で行われるアジア大会に出場をしてメダル獲得を目指します」、井之上は「来年度は名古屋アジア大会でのメダル獲得を最大の目標としています。激しい2枠の国内選考を突破するために、走力の底上げと安定したハードリングの獲得を目指して、現在トレーニングを積んでいるところです。冬期練習の成果をシーズンで発揮できるよう努力してまいります」と意気込んだ。

 田中は「2026年のシーズンはけがなく、1秒でも速く、少しでも改善した走りをしたいと思っています。世界大会のない年なので、新しいチャレンジをして楽しいシーズンにしたいです」、兎澤は「来シーズンは10月のアジア大会がメインとなります。目標としている5メートルジャンプに向けて課題に向き合い、名古屋でベストパフォーマンスができるよう準備していきます」とそれぞれが決意を込めた。

【OTTO】

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