<キャンパる>「勝負強さ」で目指す箱根駅伝のシード権 中央学院大・石橋主務

引用元:毎日新聞
<キャンパる>「勝負強さ」で目指す箱根駅伝のシード権 中央学院大・石橋主務

 来年1月2、3日に行われる第102回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)。同駅伝で毎年、密着取材を行っている毎日新聞キャンパる編集部は今回、予選会を1位通過した実力校の中央学院大学に注目した。チームを支える石橋楽人主務(21)に今季のチームの特徴について語ってもらった。【東洋大・今井琉生(キャンパる編集部)】

 ◇人付き合い苦にせず

 石橋さんは同大のある地元の千葉県出身で、駅伝競技は中学時代に始めた。同大入学後も選手として入部したが、「足が速い方ではなかった」という石橋さんは周囲とも相談し、今春からは「人手不足でもあった」という主務として選手を支える道を選んだ。

 今は練習時の選手のタイム計測から、外部とのメールのやりとりなど事務的な作業までを幅広く担い、チームを陰から支えている。部の内外、多くの人と接する仕事だが、もともと「元気なタイプ」で、「人との接し方では困らなかった」という。

 ◇危機感が生んだ好成績

 中央学院大は今秋の予選会をトップ通過し、3年連続25回目の箱根駅伝本戦出場を決めた。「実は自分たちでもビックリした」というトップ通過だが、その原動力は選手個人の意識の高まりにあるという。同校には前回まで、エース区間の2区を3度走り、卒業後Hondaに入社した吉田礼志さんがいた。石橋さんは「絶対的なエースが抜けたことにより、選手に危機感が生まれたのだと思う」と振り返る。

 それもあってか、今年の夏合宿は昨年と比べても達成率や質も高く、自主練習の量も目に見えて増えたという。

 ◇磨き上げた「強さ」で勝負

 今年はチームとしての目標の立て方にも違いが表れた。前回は、箱根本戦で5位以内という高い目標を立てたが、結果は14位だった。今年は達成できる水準に重きを置いている。全日本大学駅伝の本戦出場、箱根予選会を3位以内で通過するという目標はいずれも果たした。

 その一方で、8位以内のシード入りを目指した全日本大学駅伝の本戦は15位と、「課題が見えた」と話す石橋さん。箱根ではミスなくつなぎシード権獲得(10位以内)を、と意気込む。

 最後にチームを1文字で表すとどうかという質問を投げかけた。石橋さんの答えは「強」。「今年は速さよりも強さを求めてきた。この強さというのは記録のことではなく、けがなく本番を迎えたり、悪条件でも実力以上の力を出せたりするタフさという意味での勝負強さ。今年のチームにはそれがあると思う」。そう語る言葉は力強かった。