【全日本大学駅伝】駒大 得意の伊勢路で2年ぶりV「つなぎの5区」にエース格・伊藤蒼唯起用

引用元:日刊スポーツ
【全日本大学駅伝】駒大 得意の伊勢路で2年ぶりV「つなぎの5区」にエース格・伊藤蒼唯起用

<全日本大学駅伝>◇11月2日◇熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ)

 駒大が、5時間6分53秒で2年ぶりの優勝を飾った。歴代最多だった優勝回数を17度に更新した。1区から先頭争いを展開して、5区伊藤蒼唯が区間新の快走でトップに浮上。故障から復帰戦となった7区のエース佐藤圭汰(ともに4年)も首位をキープした。10月の出雲では5位に終わり、最大の目標だった大学駅伝3冠は消滅。その悔しさを結束力に変えて、32度出場し、その半数で優勝している得意の伊勢路で輝いた。

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 レースを一気に動かしたのは、当日変更で5区に入った駒大伊藤の快走だった。4区安原海晴(3年)からトップと35秒差の4番手でタスキを受けた。伊藤は「自分の射程圏内でぎりぎり踏みとどまってくれた」と逆転勝利を描いていた。

 5キロまでは前回王者の国学院大、中大と厳しい競り合いを展開。「つなぎの5区だが、しっかり区間新ぐらいは狙ってそのペースで常に刻み続けることができた」。7キロすぎで連覇を狙う国学院大を振り切った。

 自身初の区間賞を、従来の記録を17秒上回る新記録で飾った。区間2位の選手に1分25秒の大差をつけた。「いつも区間賞まであと1歩届かなかったが、価値ある走りができた」と喜んだ。恥骨の故障から復帰し2年ぶりの伊勢路で復活した7区佐藤圭汰、8区の主将山川拓馬の両4年生も力強くトップを守り切った。

 昨年は2位でV逸。藤田敦史監督(48)は区間配置を再研究。前回、後半から逆転優勝した国学院大を参考に、セオリーに従えばタイムの遅い選手を置く「つなぎの5区」に、あえてエース格の伊藤を配したことが大きな勝因となった。

 大学駅伝3冠を目指し、最初に挑んだ10月の出雲はまさかの5位。表彰台も外した。3大駅伝は昨年の箱根2位から4大会連続で2位だっただけに「衝撃的だった」と主将の山川は振り返る。「全日本と箱根の2冠だけは取りたい」。キャプテンが呼びかけて、チームは厳しい走り込みを重ねてきた。出雲ではエントリー外だった佐藤の復帰も追い風となった。出場32度で17度Vとなる、得意の伊勢路で王座を奪還したが、大会記録(22年駒大)にわずか7秒及ばなかった。選手が悔しい表情を見せる中で「(来年の)1月3日に笑って終われるように」と伊藤。箱根駅伝での復権へと突き進む。【泉光太郎】