マラソンで再び世界へ 東京五輪代表、萩谷楓が復帰―陸上女子

引用元:時事通信
マラソンで再び世界へ 東京五輪代表、萩谷楓が復帰―陸上女子

 陸上女子で2021年東京五輪5000メートル代表の萩谷楓(佐久市陸協)が再び走り始めた。

 現役引退から約2年半。25歳は強い覚悟で「夢舞台」を目指す。

 10月中旬に行われた東京レガシーハーフマラソンに出場し、1時間11分59秒でゴール。「レースのしんどい部分や、気持ち良さを感じながら、東京の大通りを走らせてもらった」と満足そうに振り返った。初めての公認記録となり「これでレースの幅も広がる」と今冬のマラソン挑戦も視野に入れている。

 長野県佐久市出身。駅伝の強豪、長野東高からエディオンに入社。東京五輪や22年世界選手権を経験し、順風満帆な競技人生を歩んでいるかのように見えた。しかし「気持ちと体のバランスが取れなくなった。気持ちが故障してしまっている感じだった」。23年に現役を引退。その後は野山を走るトレイルランニングに取り組んだという。

 転機となったのは昨春。兵庫・六甲山で行われた国際大会に出場した時のことだった。海外選手との競り合いに全く歯が立たず「悔しいなと。トレランを走るのも楽しかったが、平地を走る楽しさも忘れられなかった」。競技への復帰を決意した。

 現在は高校時代の恩師で、日体大駅伝部監督を務める玉城良二氏の下で練習を積む。エディオン時代とは違い、自分で練習メニューを立てている。

 マラソンで28年ロサンゼルス五輪に出場することが目標の一つ。時間はそれほど残されていないが「覚悟を決めてここに立っている」と迷いはない。再び世界を目指し、萩谷の「第二章」が始まった。