陸上の日本学生対校選手権(6月)で男子1500メートルと5000メートルで2冠に輝いた早大のエースで主将の山口智規(4年)が来春の卒業後、実業団のSGホールディングスに進む意思を固めたことが30日、分かった。複数の実業団チームからオファーを受けた中、熟慮した結果、選手の意思を尊重する強化方針を持つSGホールディングスを選択した。
1年時から早大の主力選手として活躍していた山口智規は4年目の今季、大きく飛躍した。6月に日本学生対校で2冠に輝くと、7月の日本選手権では1500メートルで日本人学生歴代3位となる3分38秒16の好記録で2位と健闘。同12日にはホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会5000メートルで13分16秒56と立て続けてに日本人学生歴代3位の好記録をマークした。さらには10月の学生3大駅伝開幕戦、出雲駅伝では2区で驚異の9人ごぼう抜きで区間賞を獲得し、早大の2位に大きく貢献した。学生3大駅伝で初の区間賞を獲得した山口智規について、花田勝彦監督(54)は「エースらしい主将らしい走りでした」と称賛した。今週末の2日に行われる学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝でも好走が期待される。
早大は、出雲駅伝で山口智規、スーパールーキー鈴木琉胤(るい)、「山の名探偵」の愛称を持つ工藤慎作(3年)らの好走で、国学院大に続く2位と健闘。全日本大学駅伝、箱根駅伝(来年1月2、3日)では、学生駅伝3冠を果たした2010年度以来の頂点を目指す。出雲駅伝の終了直後、主将の山口智は「このチームは、一つになって戦えています」と手応えを明かしている。
SGHは今年1月のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)では18位に終わったが、2012年ロンドン五輪5000メートルと1万メートル日本代表の佐藤悠基(38)や青学大のエースだった近藤幸太郎(24)らベテランから若手まで好選手がそろう。選手の意思を尊重する強化方針を持ち、学生ランナーの人気は高く、最近、各校のエース級が多く加入。日本選手権1500メートル優勝3度の館沢亨次(28)ら他チームからも好選手が移籍している。
山口智規は早大のエースとして学生駅伝ラストシーズンを全力で駆け抜けた後「SGHの山口智規」として世界で勝負することになる。
◆山口 智規(やまぐち・とものり)2003年4月13日、千葉・銚子市生まれ。22歳。銚子二中から全国トップレベルの強豪の福島・学法石川高に進学。全国高校駅伝に3年連続で出場し、1年2区8位(チーム5位)、2年1区31位(チーム16位)、2年1区9位(チーム8位)。22年に早大スポーツ科学部入学。学生3大駅伝では1年時に全日本大学駅伝4区3位、2年時に出雲駅伝2区3位、全日本大学駅伝2区4位、箱根駅伝2区4位、3年時に出雲駅伝1区12位、全日本大学駅伝2区5位、箱根駅伝2区12位。4年時の出雲駅伝2区で初めて学生3大駅伝で区間賞を獲得した。自己ベストは1500メートル3分38秒16(早大記録)、5000メートル13分16秒56(早大記録)、1万メートル27分52秒37(早大歴代5位)、ハーフマラソン1時間1分16秒(早大歴代2位)。172センチ、57キロ。
早大エースで主将の山口智規が来春、SGHへ 出雲駅伝で9人ごぼう抜き
引用元:スポーツ報知


