引用元:THE ANSWER
南国の離島で生まれ育った兄弟が、悲願の全国デビューを飾った。兄の入慶田本朝豊(いりけだもと・あさと、八重山3年)は男子砲丸投げ、弟の朝誉(ちょうよ・同2年)が男子円盤投げに出場。人口約1600人、本州から遠く離れた与那国島で育ち、インターハイに辿り着くまで――。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
コンビニもない故郷から1700キロ離れた滋賀の地。2つの投擲物が放物線を描き、夕闇に伸びていった。
大会最終日の男子砲丸投げ予選。兄・朝豊は全身を使い、勢いよく大地を蹴った。1投目から25センチを伸ばし、2投目は12メートル34をマーク。普段目にすることのない選手の多さに面食らいながらも、初めて立った全国の舞台に顔をほころばせた。
「動画で見ていたような全国の有名な選手たちや、自分よりもスゴイ選手がいっぱいいる。高校で一番大きな舞台に出場できたのが本当に嬉しい」
一方の弟・朝誉は大会6日目の男子円盤投げ予選で、37メートル13をマーク。同じく初のインターハイに「自分の投げができなかったのはちょっと悔しいです」と反省が口を突いた。
結果は兄弟共に予選敗退。それでも、兄・朝豊にとって何より胸を張れることがある。
「2人ともインターハイを狙える位置にいた中で、肩を並べて一緒に(全国へ)行けたのが一番嬉しい」

