9月の愛知・名古屋アジア大会での頂点を目指す「リレー侍」こと陸上男子400メートルリレー代表が11日、都内で練習を公開した。1走・多田修平(住友電工)→2走・小室歩久斗(中大)→3走・桐生祥秀(日本生命)→4走・小池祐貴(住友電工)の布陣で従来のアンダーハンドパスではなくオーバーハンドパスを試運転した。
6月の日本選手権100メートルを制した多田は「僕はオーバーになじみがあって、そっちの方が好き。オーバーの方が渡しやすい」と前向きで、3走のスペシャリスト・桐生も「距離感は難しいが(合えば記録が出る)イメージはある。オーバーをやってみたい気持ちもあったから楽しみ」と話した。オーバー初挑戦となった小室、小池も手応えをつかみ、「人生初」だったという小池は「(走者間の)利得距離があるので、バッチリはまったら間違いなくオーバーの方が速い」と見解を示した。
日本はオーバーハンドで挑んだ00年シドニー五輪を最後に、アンダーハンドに舵を切り、お家芸の技術として磨いてきた。走者間の近いアンダーよりも、オーバーはバトン受け渡しの距離が離れ、利得距離を稼げるメリットがある。日本陸連の信岡沙希重・短距離ヘッドコーチは「議論自体は出ていた中で、日本のオーバーのデータがなかった。絶対にアンダーがベストなのかという根拠というところで、一番良い形は何かシンプルに探りたかった。方向転換ではなくあくまで探る」と説明した。
リレー侍は今月18日にダイヤモンドリーグ・ロンドン大会に出場。来年の世界選手権(北京)の出場権を得るために今季ベスト38秒01の更新を目指す。信岡ヘッドコーチによると、アジア大会を含め今年度はオーバーハンドで挑む予定で「練習も積み重ねて、実際のレースをして、データを見ながら選手の感覚とすり合わせて探りたい」と強調。28年ロサンゼル五輪へ向けて試行錯誤は続く。
【陸上】「リレー侍」四半世紀ぶりオーバーハンドパス着手!DL&アジア大会で大胆テスト
引用元:スポニチアネックス


