「大牟田と言われてきたけど…」 高校駅伝〝戦国時代〟に突入の福岡に新鋭の強豪校 元実業団選手が指導 全天候型400メートルトラック備えてめきめき成長

引用元:西スポWEB OTTO!
「大牟田と言われてきたけど…」 高校駅伝〝戦国時代〟に突入の福岡に新鋭の強豪校 元実業団選手が指導 全天候型400メートルトラック備えてめきめき成長

 30日から滋賀県彦根市で開催される陸上の全国高校総体(インターハイ)の長距離種目では、冬の全国高校駅伝での活躍が期待される選手が多数出場する。 男子3000メートル障害では昨年のU20(20歳未満)日本選手権2位の竹信祐太郎(福岡工大城東3年)が優勝を狙う。竹信を擁する同校駅伝部は近年、躍進を続けるチームとして福岡県内で注目の存在だ。全国高校駅伝で5度の優勝を誇る大牟田の体制変更により、勢力図が変わりつつある福岡の高校長距離界。竹信の日本一で勝負の秋に弾みをつける。(伊藤瀬里加)

 福岡工大城東は秋の全国高校駅伝予選会男子で、植木大道監督が指導を始めた初年度の2018年が27位。そこから徐々に順位を上げ、24年は6位、25年は8位と2年連続で入賞を果たした。エースの竹信は今年「九州高校駅伝に出場して、都大路に行きたい」と、地区代表での全国高校駅伝初出場を目標に掲げる。

 植木監督はトヨタ自動車九州の選手として、同学年の今井正人さん(現同社ヘッドコーチ)らと活躍。引退後、同社からの出向で東海大福岡男子のコーチを5年間務め、17年に全国高校駅伝初出場に導いた。同年限りで出向を終えた後は週末にボランティアで福岡工大城東の指導を開始。20年に退社して同校職員に転職し、顧問に就任した。

 22年に高校では珍しい全天候型の400メートルトラックが完成し、翌年には陸上部長距離ブロックが「駅伝部」となった。充実した設備や自主性を重んじる指導が評判を呼び、部員数は増加。今春は昨年の全国中学校大会(全中)の男子3000メートルで9位の野中大雅ら実績ある1年生も入学した。

 昨年、伝統校の大牟田が指導者の退任と、それに伴う選手の集団転校によって大きく体制を変更。福岡の高校駅伝界は「戦国時代」に突入した。昨年の全国高校駅伝は福岡第一が県代表となり、地区代表で飯塚が初出場を果たした。野中は「今まで大牟田と言われてきたけど『次はどこ?』となった時に『福岡と言えば城東』と言われたい」と意気込む。

 一方、昨年の全中3000メートルで8位入賞を果たした福岡の中学生3人は全員、県外の高校に進学。人材の「県外流出」も顕著になっており、植木監督は危機感を募らせる。「魅力あるチームが出てくれば地元で頑張りたいと思える。福岡の選手で(全国を)勝ち上がっていくチームをつくり、盛り上げたい」。新時代を迎えた福岡の高校陸上界で、福岡工大城東が歴史の扉を開く。

【OTTO】

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