男子400m障害に新星、高校2年後藤大樹が連日の高校新でV「世界で戦う選手に」

引用元:産経新聞

陸上で今秋の愛知・名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は14日、名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで行われ、男子400メートル障害決勝は後藤大樹(京都・洛南高)が48秒09のU20(20歳未満)日本新記録を樹立して初優勝し、日本陸連が定める選考基準を満たしてアジア大会の代表入りを決めた。

400メートルを走ったとは思えない軽やかさでフィニッシュラインを駆け抜けた。男子400メートル障害の後藤が、前日の予選で為末大の高校記録(49秒09)を30年ぶりに更新した48秒31を、さらに0秒22縮め、ぶっちぎりの優勝。どよめくスタンドに両手を挙げて応えた高校2年生は「テレビで見ていたような舞台で自分が本当に優勝したのか、まだ実感ができない」と初々しい笑顔を浮かべた。

表情とは裏腹にレース内容はふてぶてしさすら感じる展開だった。前半は黒川和樹(住友電工)が飛ばし、内側のレーンにもかかわらず背中を見せられた。「来るだろうなと思っていた。自分のリズムが崩れないように」。ハードル間の歩数を13歩から15歩に切り替えた後半に追い上げ、9台目を超えてから黒川を逆転。一気に差を広げた。

千葉県出身。中学時代には110メートル障害で全国制覇し、京都・洛南高入学後に400メートル障害を始めた。わずか1年余りで為末の持つ日本記録47秒89にもあと0秒2と迫った。「世界を見据えて戦っていく選手にならないとなという実感が今、湧いた」。為末を筆頭に数々の名選手が紡いできた歴史ある種目を再び世界の最前線に押し上げる決意だ。(石原颯)