【陸上】多田修平が5年ぶり日本一「努力が実を結んで良かった」心の不調やケガ乗り越え復活

【陸上】多田修平が5年ぶり日本一「努力が実を結んで良かった」心の不調やケガ乗り越え復活

 ◇陸上日本選手権第2日(2026年6月13日 愛知・パロマ瑞穂スタジアム)

 男子100メートル決勝は、号砲から好スタートを切った東京五輪代表の多田修平(住友電工)が10秒17をマークし、5年ぶり2度目の優勝を飾った。愛知・名古屋アジア大会代表にも内定した。「名前呼ばれた瞬間“優勝やな”と喜びが出た」と振り返り「タイムはちょっとダメだったけど、最低限優勝を達成できて凄くうれしい」と率直な思いを口にした。

 東京五輪では400メートルリレーでバトンミスを犯すなど散々だった。その後はモチベーションが上がらず、負傷もあった。「五輪が終わり、やる気がなくなったり、ケガが続いた。なかなかうまくいかないことが4、5年続いていた。やっと努力が実を結んだので本当に良かった」と語った。

 日本一に返り咲き、確かな自信も湧き上がってきた。「五輪以降、なかなか自信を持って挑むことができないレースばかりだった。ここからやっと、どのレースにおいても多田修平という名前を背負って堂々とレースに挑むことができる」と語った。

 現在29歳。今月24日で30歳を迎える。「ベテランと言われ続けたが、桐生さん、山懸さん、飯塚さんが僕より上のベテラン勢が頑張っていて、それが励みになってここまで頑張ってこられている。まだまだベテラン勢も強いぞと今後の試合でも見せられれば」と言う。

 アジア大会では、東京五輪以来の主要国際大会で日の丸をつけることになる。「アジア大会は日本選手権以上にタイムを目指す。凄い速い選手がたくさんいるが、9秒台を出して勝ちきりたい」と宣言。「国内や海外でも10秒0、9秒台を安定させ、どのレースでも自分のレースをできるように。一番上の順位を獲り続けられる選手になりたい」と、さらなる高みを見据えた。