京都・亀岡市職員が陸上の日本選手権出場 200メートルに2年連続

引用元:朝日新聞
京都・亀岡市職員が陸上の日本選手権出場 200メートルに2年連続

 12日に名古屋市で開幕する陸上の日本選手権の男子200メートルに、京都府亀岡市職員の沼田充広さん(25)が出場する。大学卒業後、自力で練習環境を整えて記録を向上させ、昨年は初出場ながら4位に入賞。今年は、秋に開かれるアジア大会の代表入りを狙う。

 亀岡市出身。鬼ごっこが大好きな子どもで、親に勧められて小学4年から地元の陸上クラブに入った。乙訓高では400メートルリレーで全国高校総体の決勝を走ったが、個人種目は府大会に出られず。城西大への進学時は、200メートルの持ちタイム22秒17は部内で下から3番目。2年になるまでに伸びなかったらマネジャー転向との条件付きだった。

 がむしゃらに練習しては故障するの繰り返し。監督やコーチに相談し、練習内容を分析して自ら組み立てられるようになって、流れが変わった。2年の終わりには21秒83まで伸び、3年時には21秒43。卒業時には21秒05と入学時から1秒以上縮めた。

 実業団から声はかからず、地元の市役所に入った。ただ、「納得いく結果が出るまでやりたい」という気持ちは消えなかった。高校時代の同級生らとチーム「LEGALIS」(レガリス)を結成。平日は基礎的な体づくりや動きづくりが中心で、週末に京都市北区の京産大のトラックで練習する。

 市役所では環境政策課で狂犬病予防などを担当する。日常の歩き方など細かい体の使い方に気を配り、週末の練習の質を高めようとしてきた。

 入庁2年目、初めて200メートルで21秒を切った。3年目の昨年は6月に自己新の20秒88を出し、日本選手権へ。本番でも予備予選で20秒85、予選で20秒58と自己ベストを連発して決勝に進んだ。決勝は20秒80で4位。「雰囲気にのまれて集中が切れた。自分の走りができていればメダルが取れたという悔しさはある」と振り返る。

 アジア大会の代表入りには、派遣設定記録20秒48をクリアしたうえで2位以内に入る必要がある。「目指すとクリアできないもの。自分の走りや動きなどやるべきことに集中する」。頭を空っぽにして、欲を出さずに走れればタイムは出る。そう信じている。(大野宏)