各競技で話題のトピックや疑問点に担当記者が切り込む新企画「番記者が解説~深層」。今回は陸上の中長距離で存在感を増すエリートチーム「Ggoat(ジーゴート)」を深堀りする。昨年11月末に男子1万メートルで鈴木芽吹(24)=トヨタ自動車=が日本記録を樹立。今月上旬には男子800メートルで落合晃(19)=駒大2年=が自身が持つ日本記録を更新した。2024年にプロジェクトを立ち上げた駒大の大八木弘明総監督(67)が強さの秘密を明かした。(取材構成・川並温美)
駒大を拠点に活動
中長距離のトップ選手を集めた少数精鋭のチーム「Ggoat」。現在は大学2年生から社会人4年目までの伸び盛りの選手が所属し、切磋琢磨(せっさたくま)している。チームを率いるのは、2023年に駒大を史上5校目の大学駅伝3冠に導いた大八木総監督。駒大の元エース、田沢廉(トヨタ自動車)の入学から構想が生まれ、卒業後も実業団と学生の垣根を越えて東京・世田谷区の駒大・玉川キャンパスを拠点に活動している。選手が約半年で2つの日本記録樹立を達成し、「子供を伸ばせることの楽しみを感じた」と顔をほころばせた。
今月3日、落合が静岡国際の800メートルで日本勢初の1分43秒台に突入すると、翌週には鈴木が木南記念を制してアジア大会男子1万メートル代表に内定した。チーム始動からまだ3年目。日本陸上界の歴史に名を刻んだ強さの秘密は、中距離と長距離の相乗効果にある。
落合は普段、長距離勢とは別メニューだが、大学入学以降は走行距離が増え、一日約20キロを走り込む。「冬季はクロスカントリーで10マイル(約16キロ)を走ることが多かった」と大八木総監督。落合も「地力がついてきた」と手応えを語る。
鈴木芽吹&落合晃が1500メートルでシーズンイン
長距離が主戦場の鈴木は今季、落合とともに3月末の記録会で中距離の1500メートルを走ってシーズンイン。昨年の日本記録樹立以降は、スピード強化のため、これまでやっていなかった種目の挑戦を考えるようになったといい、「スピードの余裕度が確実に出てきている」と話す。
1500メートルは、800メートルが主戦場の落合からすると長め、1万メートルの鈴木からすると短めの距離。大八木総監督は「落合はある程度スピードを持っているので、800メートルでは2周目のスピードに対して持久力を作りたい。芽吹はスピードの余裕度を持っていかないと6000~7000メートルからキツくなってくるので、取り組ませた」と意図を明かす。
番記者が解説~深層 半年で日本記録2つ!Ggoatの強さの秘密は大八木弘明総監督の好奇心/陸上
引用元:サンケイスポーツ


