引用元:毎日新聞
◇陸上セイコー・ゴールデングランプリ(17日、東京・MUFGスタジアム<国立競技場>)
◇男子3000メートル優勝=森凪也(Honda、7分38秒98)
日本記録更新も現実味を帯びてきた終盤。残り1周で5番手につけていた森凪也は気持ちを奮い立たせた。「後は誰が(日本記録を)切るか。先頭でゴールしないと記録には残らない」
残り200メートルでは4番手。日本勢2人が前を走っていた。ここで目を見開き、最後の力を振り絞って急加速した。一気にトップに躍り出ると、競り合いを制して右腕をつき上げてフィニッシュ。2014年に大迫傑がマークした日本記録を1秒以上上回った26歳は「ずっと、ここで更新したいと考えていた。最後、しっかり伸びることができた」と充実の表情を浮かべた。
森はハイペースに進むレース展開に、2000メートルを通過した時点で記録更新を予感したという。「結構きつかったが、日本の選手が挑戦したことのないペースで走っているので自分を落ち着かせて、割り切らせて粘った」。その言葉通り、2位の井川龍人(旭化成)、3位の柴田侑(城西大)も従来の記録を塗り替えるほどハイレベルな勝負を制した。
初出場した25年の世界選手権では5000メートルで予選落ちを経験。さらなる飛躍を期し、ラストスパートを課題にトレーニングを重ねてきた成果を出した。本命の5000メートルにおいても「日本記録よりも目線を上げて走りたい」と意欲を示した。【長宗拓弥】


