引用元:朝日新聞
仙台市中心部の青葉通や定禅寺通などを駆ける仙台国際ハーフマラソンが、10日に開催された。各部門合わせて1万585人のランナーが出走し、沿道も応援でにぎわった。33回目の大会だが、今回の開催では運営側はクマ対策に追われた。
仙台市では4月に市中心部の青葉区木町通2丁目にクマが出没して緊急銃猟が実施されたほか、大会のコース沿いでもある西公園の周辺では昨秋からクマの目撃情報が相次いでいる。
仙台市などによる大会の運営では、スタッフがクマ撃退スプレーを携帯する▼前日の夜と当日の朝にホイッスルを鳴らして追い払いを試みる▼クマ目撃情報が多い地点では応援自粛を呼びかける▼給水所の場所をクマ目撃情報が多い地点から変更する、といった対策を実施した。
これらの結果、コース沿いでのクマ出没はなく、大会は無事に終わった。市スポーツ振興課の担当者は「対策の正確な効果検証は難しいが、実際に当日はクマの出没を防げた。大会の翌日にはコース付近でクマの目撃情報があったことを踏まえても、少なからず成果はあったのではないか」と一定の手応えを口にした。
仙台国際ハーフマラソンに2014年から出場し続けている、東京都江東区の会社員・渡辺健美(きよみ)さん(53)は、各地のマラソン大会に出場しているがこの大会は沿道からの温かい応援が格別だという。「少し暑かったが気持ち良く走れた。運営のおかげでクマなどの心配も感じず、安心感があった」と振り返った。(川上航希)

