ロッテ一筋の元盗塁王、荻野貴司はなぜチェコを新天地に選んだのか?

引用元:時事通信
ロッテ一筋の元盗塁王、荻野貴司はなぜチェコを新天地に選んだのか?

 プロ野球のロッテ一筋16年。通算1143安打、260盗塁などの成績を残し、昨年限りで退団した荻野貴司外野手(40)が今春、異国の新天地で野球人生「第2章」のスタートを切った。走攻守の三拍子がそろい、盗塁王などのタイトルを獲得したこともあるベテランの新たな主戦場は、欧州のチェコ。今年1月、チェコ最高峰のエクストラリーグで最多26度の優勝を誇る名門「ドラツィ・ブルノ」への入団が決まった。4月10日にリーグ戦が開幕。日本のような過密スケジュールではないが、同月は左翼手で主に2番や1番を任され、7試合に出て打率4割強と好スタート。不惑の挑戦が始まった。(時事通信社 石川悟)

 ロッテのパ・リーグ最下位がほぼ確実になった昨季終盤、荻野は球団側から「来季の契約はしない方向。(引退して)コーチとして球団に残らないか」と持ち掛けられた。開幕直後に脚の故障で出遅れたものの、回復後は2軍戦にも出場。苦しむ1軍の戦力になろうと奮闘していたが、昇格の声は掛からず、プロ16年目で初めて1軍出場なしに終わった。「選手の起用方法などを見ても、(戦力外通告は)あるかな、と思っていた」

 方向性は決めていた。「まだまだ動ける。ここで終わったら後悔する」。昨年10月7日に球団から退団が発表され、荻野は現役続行の道を探り始めた。水面下では他球団から「コーチ兼任で」という声も届いたが、「(国内では)ロッテ以外の球団でプレーする気はなかった」。コーチ業も「兼任するくらいならロッテですっぱりと辞めて、コーチに専任した」と、あくまでも選手一本にこだわった。その選択肢で行き着いた先がチェコだった。