「朝練90分」で自己新記録続出 ◆青木アリエら日体大女子短距離の育成術

引用元:時事通信
「朝練90分」で自己新記録続出 ◆青木アリエら日体大女子短距離の育成術

 昨年創部100周年を迎えた日体大陸上部。女子短距離ブロックは昨年の世界選手権東京大会で混合1600メートルリレー代表の青木アリエ(4年)ら約50人が所属し、「全員の自己ベスト更新」を目標に掲げる。

 その練習はさぞかしハードだろうと思いきや、基本的には朝の90分間だけという「短期集中型」。昨年所属した部員の半数近くが、入学時の自己記録を塗り替えた。常識にとらわれず、限られた時間で高い成果を挙げる独特の練習の様子を取材し、指導する大塚光雄コーチに狙いや考えを聞いた。(時事通信運動部 青木貴紀)

 4月某日の午前7時40分ごろ。選手と大塚コーチが横浜市の日体大横浜・健志台キャンパスの競技場に集合して輪をつくり、練習前のミーティングが始まった。学年ごとに出欠の報告があり、大塚コーチが少し話をした後、早速練習を開始。初めに腹圧を確認し、体幹や骨盤の補強を10種類こなした後、15キロのプレートを使ったトレーニングを行った。

 大塚コーチは「走る動作は体幹を中心に手足を動かして遂行する。手足をつないでいるのは体幹。体幹をうまく使うことを最初に確認する」と説明する。補強の内容は定期的に新しいものに更新し、選手が飽きないように工夫しているという。

 練習中、ゆっくりと座って休憩する時間はほぼない。マネジャーが大声で次の練習メニューを読み上げ、選手は黙々とこなしていく。トラックを軽く走って体をほぐし、ハードルを使った股関節のドリルとメディシンボール投げを実施。多彩な方法で全身を動かして基礎体力の向上を図った後、もも上げやもも下げ、階段や下り坂を使った走る練習へと移行した。

 その後は素早くスパイクに履き替え、異なる間隔でプレートが置かれたトラックを駆け抜けた。最後のメイン練習は各自の選択制。この日は100メートルごとに1分間の休憩をはさみながら計400メートルを走る「分割走」や、一定ペースでの300メートル走など3種類のメニューが用意されていた。練習を終えたのは午前9時10分ごろ。1限の授業が同9時20分から始まるため、選手は急いで着替えや片付けを済ませて教室へと向かっていった。