引用元:時事通信
元日の全日本実業団対抗駅伝競走(ニューイヤー駅伝)でGMOインターネットグループの初優勝に貢献した嶋津雄大(26)が、今季からパラ陸上に参戦する。
遺伝性の難病「網膜色素変性症」を抱え、視覚障害クラスで日本パラ陸連の強化指定選手に認定された。健常者のレースにも引き続き参加し、「二刀流」で2028年ロサンゼルス五輪とパラリンピックの両大会出場を目指す。
暗い場所で視力が低下し、視野が徐々に狭くなっていく進行性の病気。視野の下と横の部分が大きく欠け、練習中は足元が見えづらく、日常生活では人混みで周囲の人とぶつかる恐怖と隣り合わせだという。「目の状態とロス大会のタイミングを照らし合わせて考え、新しいチャレンジをしよう」と決断した。
東京都出身で、創価大時代は箱根駅伝で2度、区間賞に輝いた「駅伝男」。今年のニューイヤー駅伝では6区で区間新記録を樹立した。1月に国内の障害のクラス分けで視覚障害の「T13」と判定を受け、今月下旬に海外の国際大会でパラ陸上デビューを飾る予定。ロス大会の五輪はマラソンで出場を目指し、パラは5000メートルで金メダルを狙う。
モットーは「心で走る」。パラ陸連の関係者から「健常者とパラスポーツの垣根を越えて活躍し、架け橋になってほしい」とエールを送られた。使命感に燃える嶋津は「皆さんの心に勇気や感動を届けるために、どんな状態になっても全力で魂の走りをしたい」と誓った。


