故障乗り越えた川田朱夏が同学年・田中希実に勝利「800メートルは負けられない」

 ◇陸上 日本選手権最終日(2020年10月3日 新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

 女子800メートルは川田朱夏(あやか、21=東大阪大)が2分3秒54で初優勝した。「誰も予想できないレース展開だったと思う。どこで誰が出るか分からない」と、1500メートル優勝の田中希実の影をおびえながらの走り。その田中に、2周目に入ってすぐにかわされたが「抜かれても落ち着いて最後まで勝負できた」とペースを崩さずに走り、最後の直線でスパート。1番でゴールを駆け抜けた。

 2年前に今大会の400メートルに優勝した。しかし昨年は、左足甲の疲労骨折と左膝の骨膜炎に苦しみ、万全の状態でレースに臨めなかった。不本意な1年になっただけに「去年はずっとケガをしていて。優勝できてうれしい」と喜びは大きい。

 田中は同じ99年生まれで「いい関係だけど、トラックではライバル」と力を認め合っている。同学年のホープを破れたのは、「田中は1500メートルと3000メートルで日本記録を出している。800メートルでは負けられないと思った」というライバル心だった。