ケンブリッジ飛鳥、余裕!決勝進出 2日に桐生と直接対決「修正して挑む」/陸上

ケンブリッジ飛鳥、余裕!決勝進出 2日に桐生と直接対決「修正して挑む」/陸上

 陸上・日本選手権第1日(1日、デンカビッグスワンスタジアム)開幕し、男子100メートル準決勝で4年ぶりの優勝を目指すケンブリッジ飛鳥(27)=ナイキ=が無風の2組を10秒23の2着で突破し、2日午後8時半開始の決勝に進んだ。同組の多田修平(24)=住友電工=がケンブリッジと同タイムながら着差で全体トップ通過。桐生祥秀(24)=日本生命=は向かい風0.3メートルの1組を10秒27の1着で突破した。

 中秋の名月が照らしたトラックを、ケンブリッジが駆け抜けた。レースを重ねて感じる刺激が、心地よく体を満たしていた。

 「準決勝は予選よりも動いてきた。体の状態は走り終わってもいい」

 鋭い出足で飛び出した多田を猛追。持ち前の加速で2着に入り、2日の決勝に駒を進めた。予選では号砲への反応速度が5組5番手といまひとつ。上体を起こすのが早く、滑らかに出られなかったという。明確になった課題を克服し、混戦の様相を呈する勝負に備える。

 新潟の夜は肌寒い。予選から4時間後となった午後7時半過ぎの準決勝まで、ボディークリームを塗るなどして体を温めた。9月上旬に左膝内側に張りが出て、レースを回避していた。「違和感や痛みなく走れた」。余念のない調整で臨み、不安を拭い去った。

 最速が10秒20にとどまった昨年は、日本選手権の決勝で最下位に沈んだ。挽回を期し、新たにトレーナーを付けて体の連動性を見直してきた。復調著しい27歳が8月末に更新した自己記録の10秒03は今季日本勢最速だ。

 東京五輪の代表選考は兼ねないものの、4年ぶりに日本一に返り咲き、東京五輪イヤーへ弾みをつけたい。「修正して挑めればいい。明日に向けて調子は上がってくる」。群雄割拠の争いを制し、主役に名乗り出る。(鈴木智紘)

フォローする