やり投げ新井V7、最後の6投目でディーンを逆転「勝負を楽しめた」

引用元:産経新聞
やり投げ新井V7、最後の6投目でディーンを逆転「勝負を楽しめた」

 1日に行われた陸上の日本選手権で、男子やり投げは新井涼平(スズキ)が81メートル57で7連覇を果たした。

 渾身(こんしん)の力で放ったやりがフィールドに突き刺さったのを見届けると、新井は勇ましく雄たけびを上げた。最終6投目で81メートル57をマークし、同学年のディーン元気(ミズノ)を逆転。「ここ数年にないぐらい、勝負を楽しめた。実のある7連覇になった」と心地良い充実感に浸った。

 前半はやりを構えた位置が頭から離れてしまう「失敗投擲(とうてき)」が続いていた。だが、ディーンが5投目で80メートルラインを突破してトップに立つと、スイッチが入った。「最後はイメージ通りの回転で投げることができた」。優勝が決まると、互いに健闘をたたえ合った。

 コロナ禍と向き合うシーズン。恰幅(かっぷく)がいい新井も「パワーは落ちてしまっている部分もある」と打ち明ける。だが、8月のゴールデングランプリでディーンの84メートル05のビッグスローを目の当たりにした。故障に長年苦しんできたライバルの復活劇。「彼の84メートルがなければ、ここまでやる気も出ていなかった」。再び東京五輪という目標に目を向けるきっかけになった。

 惜しくも2位に終わったディーンも「2人で引っ張って、世界のメダルを目指したい。来年は絶対負けない」と宣言した。ライバルの存在が闘争心をかき立てる。(丸山和郎)

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