桐生10秒27、男子100決勝進出 6年ぶり「日本一」へ発進 陸上・日本選手権

引用元:毎日新聞
桐生10秒27、男子100決勝進出 6年ぶり「日本一」へ発進 陸上・日本選手権

 陸上の日本選手権が1日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで開幕し、男子100メートル準決勝で桐生祥秀(日本生命)が10秒27(向かい風0・3メートル)で1組1着となり、2日の決勝に進んだ。

【2組2着でフィニッシュするケンブリッジ飛鳥】

 桐生は準決勝でちょっとしたアクシデントがあったものの、6年ぶりの「日本一」へ発進した。

 予選はスタートをきっちり決めて、全体トップタイムとなる10秒21(向かい風0・3メートル)の4組1着で余裕の通過。約4時間後の準決勝では小池と同じ組で「9秒台対決」となった。スタートから数歩目でわずかにバランスを崩すアクシデントがあったが、焦らず巻き返し、小池に競り勝って10秒27。「(よろけた)瞬間に落ち着いて最後までいけば、着順とか取れるなと思った」と振り返った。

 今季は8月に国立競技場であったセイコー・ゴールデングランプリを10秒14で優勝。続く福井での大会は2017年に日本勢初の9秒台を出した時と同じ競技場で、ケンブリッジに敗れたものの10秒06でまとめた。

 ただ、「今ひとつ、スタートから20、25メートルがそこまで(スピードが)出ていない」と課題を挙げていた。大会前はスターティングブロックの構えで両足の幅を広げて腰の位置を低くし、無理なく力を使わずに飛び出せるよう練習を繰り返した。準決勝でも最初の1歩目は滑らかだった。

 今年の日本選手権は本来なら6月開催で東京オリンピックの代表選考会だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズン終盤の10月に延期され、選考会も兼ねなくなった。調子やモチベーションを合わせるのが難しい時期だが、「スタートからの流れがしっかりいけば優勝できる。自分を信じて走りたい」。目標に向けて、前日本記録保持者が一歩前進した。【新井隆一】

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