主導権握った2段階スパート=川野、スタミナ武器に夢舞台へ-全日本競歩

引用元:時事通信
主導権握った2段階スパート=川野、スタミナ武器に夢舞台へ-全日本競歩

 川野はわずかな隙を逃さなかった。競り合っていた丸尾に疲れが見え始めた42キロすぎ。「今なら行ける」。迷わず勢いよく飛び出した。

 44キロまで1キロあたりのラップタイムで約10秒ペースアップ。丸尾を1分近く突き放して歓喜のゴールテープを切り、両拳を高々と突き上げた。日本記録を2分以上更新。「予想外。驚いている」とはにかんだ。

 前半の15キロすぎにも仕掛け、一時は後続に30秒ほど差をつけた。「前半から揺さぶって焦らせ、怖い存在と思わせたかった」。28キロすぎに丸尾に並ばれたのも想定内。鋭い2段階スパートで主導権を握り、「100点」と自賛した。

 競歩を始めた静岡・御殿場南高の時から、目標は「50キロ」での五輪出場。毎週御殿場の山道を30キロ歩き、武器とするスタミナを養った。苦手なフィジカルトレーニングにも励み、体幹の細かい筋力を強化。終盤も歩形を崩さなくなり、20キロで世界歴代9位の記録を持つスピードを勝負どころで発揮した。

 念願の五輪切符を獲得。本番が札幌開催の方向で揺れる中、「地力を付ければどちらでも対応できる。金メダルが目標」と堂々の宣言。夢舞台で世界の頂点を目指す。 

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