【箱根駅伝】今年の予選会は“高速決着”になる…コロナ対策で平坦な周回コース 10校本戦へ

引用元:スポーツ報知
【箱根駅伝】今年の予選会は“高速決着”になる…コロナ対策で平坦な周回コース 10校本戦へ

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は11日、第97回大会の予選会を10月17日に陸上自衛隊立川駐屯地内(東京都)の周回コースで開催すると発表した。新型コロナウイルス感染防止対策としてコースを変更し、ハーフマラソン(21・0975キロ)の非公認コースとして無観客で実施する。例年、終盤の起伏に富んだ国営昭和記念公園内が選手を苦しめているが、今回は平坦なコースで“高速決着”が見込まれる。主催者は開催に向けて慎重に協議を重ねる一方で「今後の社会情勢次第では会場の変更や中止の可能性もある」と説明した。

 コロナ禍における箱根駅伝予選会の“競技様式”が決まった。

 ハーフマラソンの上位10人の合計タイムで10枠(記念大会は増枠)の本戦出場権を争う予選会は例年であれば、立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールの公認コースで開催される。しかし、今回はコロナ禍の影響を受け、感染防止対策として会場を陸上自衛隊立川駐屯地内に狭め、1周約2・6キロの滑走路を周回する非公認コースで行うことになった。駐屯地内に入場できる人数もチーム関係者、競技運営関係者ら絞り込み、無観客とされた。毎年、悲喜こもごものドラマが生まれる順位発表の方法などについては現在、協議中だ。

 前回まで約14キロからゴールまで約7キロは起伏に富んだ昭和記念公園内を走っていたが、今回はスタートからゴールまで平坦なコースで争われる。その結果、レースは高速化することが見込まれる。

 95回の記念大会だった前々回は12位、前回は11位と2年連続で次点に泣いた麗沢大の山川達也監督(36)は「全体的に後半のタイムの落ち込みは少なくなり、通過ラインは引き上がるのでは」と予測する。その上で「全員で箱根駅伝出場を夢見て戦っているので、今回こそ成し遂げたい」と悲願の初出場に意欲を見せた。

 前回12位で、同じく念願の初出場を狙う駿河台大の徳本一善監督(41)も同様の考えだ。「例年よりスピードが求められる。これからの夏合宿でスピードを意識した練習に取り組む」と戦略を明かした。

 気象条件に恵まれた前々回の通過ラインは10時間46分51秒(11位・上武大)。対照的に高温の中の戦いとなった前回の通過ラインは10時間56分46秒(10位・中大)。徳本監督は「確実に通過するためには10時間40分の力をつけなけばならない」と前々回なら4位相当、前回ならトップ相当の高い目標を掲げる。

 関東学連は協議を重ねた結果、予選会の開催を決定したが、再び緊急事態宣言が出されるなど社会情勢が変化した場合、中止の可能性も示している。社会の一員として未知のウイルスに勝ち、高速勝負でライバルに勝つ。その先に新春の箱根路が待っている。

 ◆箱根駅伝予選会の歴史 前身は関東学生10マイル(約16.1キロ)。1955年秋、当時の箱根駅伝参加限度の15校を上回る19校が出場を希望したため、初めて予選会を兼ねて行われ、上位15校が本戦出場権を獲得。56年正月の本戦から上位10校にシード権が与えられ、残り5枠を予選会で争う形に。64年から20キロに延長。コースは八王子市、大井埠(ふ)頭周回コースなど変更され、2000年から立川市に移った。03年の80回記念大会に限り、箱根芦ノ湖畔の16.3キロで開催。02~12年まで関東学生対校の成績による減算タイム(関東インカレポイント)が採用されていた。18年からハーフマラソンに延長された。

 ◆箱根駅伝予選会開催要項

 ▼日時 10月17日午前9時35分スタート(予定)

 ▼競技方法 全選手がハーフマラソンを一斉スタート。各校、登録選手の中から10~12人が出場し、上位10人の合計タイムで争う。上位10校が本戦の出場権を獲得する。

 ▼関東学生連合 予選会で敗退した大学から個人成績を中心に選考。1校1人に限定し、これまで本戦出場経験がない選手が対象。外国人留学生を除く。本戦ではチーム、個人ともに順位がつかないオープン参加。報知新聞社

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