“九死に一生”マラソン鈴木亜由子、テーマは「超える」 本番まで1年「やれることはまだまだある」

“九死に一生”マラソン鈴木亜由子、テーマは「超える」 本番まで1年「やれることはまだまだある」

 東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)が本番の1年前となった7日、オンラインで取材に応じた。今年1月に右太もも裏を肉離れし、メダル獲得に黄信号が点ったが五輪の1年延期で“九死に一生”を得た。再起を誓う鈴木は「しっかりと準備期間がある。有効に使って1年後に戦える状態でスタートラインに立ちたい」と意気込んでいる。

 延期がなければメダルはおろか入賞すら危うい状況だった。故障からレースまでは半年以上あったが、故障期間やその後の練習なども考えると鈴木に時間的な余裕はなかった。「正直なところ、もし本番が今日だったらベストな状態だったかと疑問符が付いた」と心境を語った。

 右太もも裏肉離れは思った以上に深刻だった。4月ごろからウオーキングを開始。水泳やバイクをこぐなどして調整を続けていたが、5月下旬に右太もも裏とは別の箇所に違和感が出たといい、現在も慎重に練習を行っている段階。鈴木も「経過を見ながら、体幹トレーニングやモビリティを見直して土台作りをしている」と現状を説明した。

 現在は北海道・網走で合宿中。高橋昌彦監督は「この合宿で走れる状況を作って、秋シーズンに元気な姿を見せたい」と復帰プランを語った。鈴木の状況を見ながらの判断にはなるが、11月のクイーンズ駅伝、12月の日本選手権1万メートルを目標に、来年2月か3月にはマラソン出場も目指しているという。

 鈴木は東京五輪に向けて「超える」をテーマに掲げた。「けがをしてしまったがスピードが上がってきた証拠でもある。今度はけがせずに練習が継続できると思っている。やれることはまだまだある。これを1年で試せるというのは大きい」。今の自分を一段階「超えた」状態で札幌のスタートラインに立つ姿を想像しながら、完全復活を目指している。

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