コロナ禍でどうなるマラソン プロランナー・川内優輝の心配は

コロナ禍でどうなるマラソン プロランナー・川内優輝の心配は

 新型コロナウイルスの影響で各スポーツが大会の中止や延期を強いられる中、北海道士別市で4日に行われたホクレン・ディスタンスチャレンジで、トップ選手が集まる陸上の競技会が本格的に始まった。同レースはトラックの中長距離で開催され、今後注目が集まるのはマラソンなどのロードレースがどうなるか、だろう。

 日本陸連は6月30日、「ロードレース再開についてのガイダンス」を発表。今後の新型コロナウイルスの状況によって改変の可能性はあるが、これまでに出場したフルマラソンは100を超え、国内外で走りまくってきたプロランナーの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は、独自の視点で大会開催へのハードルの高さを指摘した。

 陸連のガイダンスによると、開催の前提条件として「ロードレースに関わる全ての人の健康状態の管理体制が整えられていること(開催1週間前の体調報告・検温の義務、および終了2週間の体調管理・検温の義務)」としている。川内は「市民マラソンや都市型マラソンで難しいのは、ボランティアじゃないですかね」と口にした。

 ロードレースの大会運営にはボランティアが大きな役割を担っている。「ガイダンスを読むと、選手と同じような体調管理が求められている。ボランティアをやるためにこんなに制約があるんだったら、やらなくていいやという人が増えそうな気がします。なんとなくやってみようか、という人には厳しいと思いますね」。川内によると、これまでも一部の人気大会を除いてはボランティアの確保が課題だった。

 陸連はガイダンスについて「強制力や拘束力を有するものではありません」と説明した上で「最終的な判断の主体は大会主催者」としているが、沿道での応援の自粛要請も含めてロードレース再開への道のりは険しい。「リスクを減らしつつ、手間も減らしていけるようになればいいのですが」と話した川内は、6日から北海道で合宿をスタート。ロードレースで完全燃焼できる日を信じて、汗を流している。(記者コラム・杉本亮輔)

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