次世代短距離シューズに注目 常識覆す「ピンなし」、桐生も使用―陸上

引用元:時事通信
次世代短距離シューズに注目 常識覆す「ピンなし」、桐生も使用―陸上

 従来の常識を覆す陸上の次世代短距離シューズが17日に発売される。金属製のピンを配置していないアシックス社の「メタスプリント」。男子100メートルで日本歴代2位となる9秒98の記録を持つ桐生祥秀(日本生命)も昨夏からレースで使用。長距離界を席巻しているナイキ社の「厚底シューズ」に続き、革新的な技術が注目されている。

【写真】「ピンなし」のシューズを履いて力走する桐生祥秀

 「スパイクピンが地面に刺さる感覚がある」との選手の声がきっかけで、2015年夏から開発に着手した。靴底にはピンをなくす代わりに複雑な立体構造のカーボンプレートを採用。ピンが地面に刺さってから抜けるまでの時間など一歩ごとのエネルギーロスを減らし、推進力を高めた。

 アシックススポーツ工学研究所の実験では、同社の従来の短距離用スパイクと比較して1秒当たり6.7センチ前に進み、100メートルに換算すると0.048秒優位に走れるという。桐生も「全く違うものを履いている感じ。しっかり捉えないと足が流れる。甘えが出ない」と独特の感触を語る。

 桐生が履いているモデルは新製品をよりフラットな形状にカスタマイズしており、アシックスによると、世界陸連の規定に抵触しないと確認済み。東京五輪は来夏に延期されたが、大橋寿康広報室長は「時間が増えた分、テクノロジーは必ず上積みできる。選手と細かいコミュニケーションを取りながら改善していきたい」と語った。 

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