MGC4位の大塚祥平、大迫傑の日本記録超えなくても五輪に照準…8日号砲・びわ湖毎日マラソン

引用元:スポーツ報知
MGC4位の大塚祥平、大迫傑の日本記録超えなくても五輪に照準…8日号砲・びわ湖毎日マラソン

 残り1枠の東京五輪代表切符を争うMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ男子最終戦を兼ねて、第75回びわ湖毎日マラソンは8日、滋賀・大津市の皇子山陸上競技場発着の42・195キロで行われる。昨年9月のMGCで4位だった大塚祥平(25)=九電工=は7日、大津市内で約1時間、軽めに走って最終調整。3人目の代表になるためには東京マラソン(1日)で大迫傑(28)=ナイキ=がマークした2時間5分29秒の日本記録を超える必要があるが、クリアできなかった場合も「日本代表」の一員として8月9日の東京五輪男子マラソンに照準を合わせる考えだ。

 「日本代表第4の男」大塚は、今大会で大迫のタイムをクリアしても、クリアできなくても、東京五輪に向けて全力を尽くす覚悟を持っている。8日に大迫の記録を更新する選手が現れなければMGC4位の大塚と同5位の橋本崚(26)=GMO=が五輪代表の補欠に決まる。びわ湖で大塚以外の選手が日本記録をマークした場合、MGC3位の大迫とMGC4位の大塚が補欠となる。つまり、大塚は少なくとも補欠を務めることが確定している。「8月9日にレースがあることを前提に年間の強化スケジュールを組んでいます。ベストの状態に持っていくつもりです」と大塚を指導する九電工の綾部健二総監督(51)は明かす。

 これまでの五輪で日本マラソン陣は「補欠制度」を有効に活用していなかった。2008年の北京五輪女子マラソンでは04年アテネ金メダルの野口みずきが左太もも肉離れのため、直前で欠場が決まり、3枠のうち2選手しか出場できなかった。さらにアテネ五輪5位の土佐礼子も万全の体調ではなく、途中棄権に終わった。また、前回16年リオ五輪では男子の北島寿典は故障を抱えて強行出場したが、約2キロで先頭集団から遅れ、2時間25分11秒で94位と大敗した。

 地元開催の今回は過去の教訓を生かし、男女ともに万全の状態で日本代表選手3人がスタートラインに立つために、補欠制度を重要視。2人の補欠は3人の正選手と同等の「日本代表」とすることが現場サイドに伝えられている。

 MGC開催前に発表された日本代表選手選考要項には「代表選手の決定から本大会までの期間が長いことに配慮し、ファイナルエントリーまでに正選手に故障などが生じた場合は、補欠が正選手となり本大会に出場する」と明記。日本陸連は補欠選手に対し、約1か月前の最終登録まで、万全の調整をすることを求めている。逆に正選手に対しては、故障や著しい不調の場合、選手入れ替えの可能性があることを通達している。

 11、12日に予定されている1964年東京五輪男子マラソン銅メダル円谷幸吉さんの墓参りと代表選手研修会にも男女の補欠各2人は参加する。東京五輪で、補欠がそのまま出番がなかった場合、日本陸連の派遣によって、秋に行われる海外のビッグレースが「代替レース」として用意されている。

 今回のびわ湖毎日マラソンのペースメーカーは2時間6分35秒を目標に30キロまで走ることが決まっており、大塚が大迫の日本記録を超えることは現実的には難しい。大塚自身も「目標は2時間7分台」と話す。ただ、酷暑の中、行われた昨年9月のMGCで、優勝の中村匠吾(27)=富士通=、2位の服部勇馬(26)=トヨタ自動車=、3位の大迫に続き、4位と健闘した大塚は夏マラソンの強さに定評がある。補欠となった場合、正選手のアクシデントを願うわけではないが、東京五輪マラソンを走るつもりで真夏に向かう。

 ◆大塚 祥平(おおつか・しょうへい)1994年8月13日、大分市生まれ。25歳。2013年に大分東明高から駒大に入学。箱根駅伝には4年連続で出場し、1年8区6位、2年8区2位、3年5区4位、4年5区区間賞。2017年に卒業し、九電工に入社。自己ベストは5000メートル13分55秒41、1万メートル28分25秒42、ハーフマラソン1時間1分9秒、マラソン2時間10分12秒。170センチ、54キロ。 報知新聞社

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