先輩・設楽も「お前、速えな」 高久龍が2時間6分45秒で日本勢2位

引用元:毎日新聞
先輩・設楽も「お前、速えな」 高久龍が2時間6分45秒で日本勢2位

 東京オリンピック男子マラソン代表選考会を兼ねた東京マラソンが1日行われ、高久龍(27)=ヤクルト=が日本歴代4位となる2時間6分45秒で日本勢2位の8位となった。

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 ガッツポーズでフィニッシュした高久は「(2時間6分台は)まさか。よくて8分台が出ればいいなというくらいだった」。驚きながら声を弾ませた。

 10日前から足に力が入らなくなり、欠場も考えたが「とりあえず出場するだけ、みたいな軽い気持ちで、ノープレッシャーだった。注目もされていなかったし」。疲労を抜いて臨んだレースは、気負わず第2集団でペースを刻んだ。

 後半は前を行く大迫傑(28)=ナイキ=の背中が見えてきた時もあり「抜いたらワンチャン(チャンス)あるかなと思ったが、気づいたら見えなくなっていた。自分はそのレベルじゃないのでこのまま行こう」。冷静にマイペースを貫き、気づけば2時間10分2秒の自己記録を大幅に更新する快走となった。

 東洋大の先輩である設楽悠太(28)=Honda=とは合同練習をしたり、一緒に遊んだりする仲だという。レース後に設楽から「どうだった?」とタイムを聞かれて答えると「お前、速えな」。「悠太さんに絶対勝ちたいという気持ちがあった」とほほえんだ。

 達成感がある一方で、大迫の日本記録には「僕らは第2集団で守るレースだったが、最後まで攻めてすごい。モチベーション、見ている世界にすごい差を感じた」と大きな刺激も受けた。次の目標は、9月のベルリン・マラソンでどれだけ世界と戦えるか。「今回自信がついたので、もっと上を目指したい」。意欲に火がついた。【大島祥平】