「神のつながり」感じて 野口みずきさん、アテネで大役―3月12日に聖火採火式

引用元:時事通信
「神のつながり」感じて 野口みずきさん、アテネで大役―3月12日に聖火採火式

 東京五輪の聖火採火式がギリシャのオリンピアで3月12日に行われ、2004年アテネ五輪の女子マラソン金メダリスト、野口みずきさん(41)が日本人最初の聖火ランナーを務める。

 古代から伝わる儀式に即して火がともされたトーチは、前回リオデジャネイロ五輪の射撃で金メダルを獲得した地元ギリシャの女子選手から野口さんに引き継がれる。大役に臨む野口さんに心境を聞いた。

 ―日本人最初の聖火ランナーを務める気持ちは。

 夢のよう。ギリシャに行くのはアテネ五輪以来となるので、こういう形で足を運べるのは光栄。記憶がよみがえる。私は三重県伊勢市出身で、実家が伊勢神宮の外宮に近い。ギリシャは神々の国だから、どこかに「神のつながり」があるのかも。そういう思いがする。

 ―アテネ五輪で脳裏に焼き付いているシーンは。

 女子マラソンの朝、「マラトンの戦い」にまつわる塚を訪ねてお祈りした。レース終盤は(夕暮れで)沿道の街灯が白く光り輝く中に、吸い込まれていくかのよう。ゴールするパナシナイコ競技場の入り口で目に入ったのが、これも白く輝いていた五輪マーク。トラックが黒色だから、明るい部分は白に見えた。コントラストがきれいで、まだゴールしたくない、走り続けたい気持ちだった。

 ―聖火トーチを手に、どんな思いで走りたいか。

 あらかじめイメージづくりをしないで、現地の雰囲気や空気を感じたままに。自分らしく、動物的な感覚で走ってみたい。

 ―東京五輪の女子マラソン代表にアドバイスは。

 いかに平常心で臨むか。既に決まっている2人(前田穂南、鈴木亜由子)は「まだ半年近くある」「もう半年もない」とどちらの思いになっても、モチベーションをしっかりと保ってほしい。

 ◇野口みずきさん略歴
 野口 みずき(のぐち・みずき)三重・宇治山田商高から実業団入りし、マラソンは初挑戦の02年名古屋国際女子で優勝。03年世界選手権(パリ)で銀、04年アテネ五輪では金メダルを獲得した。05年のベルリンで2時間19分12秒の日本新記録。08年北京五輪は直前の故障で欠場。16年3月の名古屋ウィメンズを最後に、翌月引退を発表した。同年に結婚し、19年から岩谷産業陸上部のアドバイザーを務める。 

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