日本選手権・女子競歩20キロ 岡田、淡々一人旅 「五輪代表取るため安全に」

引用元:毎日新聞
日本選手権・女子競歩20キロ 岡田、淡々一人旅 「五輪代表取るため安全に」

 東京五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権男女20キロ競歩が16日、神戸市の六甲アイランド甲南大西側コースで行われ、女子は岡田久美子(ビックカメラ)が1時間29分56秒で6年連続6回目の優勝を果たし、東京五輪代表に決定した。既に日本陸上競技連盟が定めた派遣設定記録(1時間30分0秒)をクリアしており、優勝が代表決定の条件だったが、改めて設定記録も突破した。

 岡田は序盤から一人旅。頭が上下にぶれない安定したフォームで淡々と歩みを重ねた。風雨でペースが上がらず「とにかく(優勝して)代表を取るために、安全なレースにしようと判断した」。自己ベストより2分15秒遅いタイムは「納得はできない」と言いつつ、念願の五輪代表決定に顔をほころばせた。

 岡田は2016年リオデジャネイロ五輪で16位。17年ごろからは国内で敵なしの状態になり「ひとりぼっちな気がして、世界との差も埋まらずに悩んだ」という。19年日本選手権にオープン参加した世界記録保持者の劉虹(中国)の歩きを間近で見て「道が開けた」。スピードアップのために筋力強化に取り組み、1年間で5000メートル、20キロ、1万メートルの日本新記録を樹立した。大学時代に指導した原田昭夫・立教大長距離ブロック総監督は「地道な補強やトレーニングが体に染みついている。努力の成果が出ている」と分析する。

 世界選手権で7位入賞した藤井菜々子がけがで欠場した影響もあり、2位に3分以上の差をつける独歩で6連覇を果たした岡田。海外と比べて整った環境で練習できる日本にいながら、ふがいない国内のライバルに対して本音も漏らした。「もっと頑張ってほしい。まだまだ甘い」

 「甘えを払拭(ふっしょく)させるためにも、自分が結果を残し続けないといけない」と語る。東京五輪で目標に掲げるメダル獲得には、自己ベストの更新は必須だ。「今まで競技を続けてきた集大成と思って毎日取り組んでいる」。28歳。期待を背負う日本のエースに慢心はない。【黒川優】

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