2020東京 五輪と世界 パリ大会成功へ貴重な機会 仏オリンピック委員会 ドゥニ・マセグリア会長

引用元:産経新聞
2020東京 五輪と世界 パリ大会成功へ貴重な機会 仏オリンピック委員会 ドゥニ・マセグリア会長

 7月24日開幕の東京五輪まで半年を切った。フランス・オリンピック委員会のドゥニ・マセグリア会長は産経新聞とのインタビューに応じ、東京五輪が2024年開催のパリ五輪成功に向け、貴重な経験の機会になると強調した。(パリ 三井美奈)

 --フランスのメダル獲得への対策は

 「フランスでは昨年、選手の競技力を最大限に引き出すため、政府主導で対策本部を発足させた。かつては各競技連盟が対策を練っていたが、パリ五輪に向けて専門知識を結集し、高レベルの戦略を立てられるようにした。東京五輪は成果を示す初の大会だ。リオデジャネイロ五輪でフランスは42のメダルを獲得しており、東京五輪ではこれを上回る成果をあげたい。日仏で時差は7時間あり、東京五輪では事前調整が大きな課題だ。選手は1週間前には到着し、各地のキャンプに入る」

 --東京五輪では暑さ対策も重要だ

 「問題は暑さ自体より、選手が事前調整で気候にいかに慣れるかだ。世界中から選手が集まり、同じ気温と湿気の中で競う。体調調整は全選手の共通課題だ。私が昨年7月に訪日した際、お台場ではビーチバレー会場にミストシャワーを設置し、暑熱対策の準備中だった。過去の大会を考慮し、専門家が会場を整えてくれると思う。東京五輪の大会組織委員会を信頼している」

 --マラソン会場が国際オリンピック委員会(IOC)の判断で突然札幌に変わった

 「東京都知事や都民はがっかりしたと思う。しかし、選手には4年に1度しかない機会。最善の環境で競技を行うのはよいことだ。ちなみにパリ五輪では、サーフィン会場として1万5千キロ離れたタヒチを選んだが、仏本土の大西洋岸は波が弱いため、世界最高の波が来る場にしたのだ」

 --1964年の東京五輪を振り返ると

 「64年、私は高校生で、ラジオで競技中継を聞いていた。私は後にボート選手になり、東京五輪に参加した先輩選手たちに思い出を聞くと、みんな懐かしがっていた」

 --次はパリ五輪だ

 「五輪は選手が主役。東京五輪はパリ五輪成功に向け、貴重な経験の機会になる。私もできるだけ多くの競技を見学し、フランスを応援するつもりだ」

 ■ドゥニ・マセグリア 1947年、仏南部マルセイユ生まれ。ボート選手で、1989~2001年、仏ボート協会連盟会長。09年、フランス・オリンピック委員会会長に就任。

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