箱根4区区間新の青学大・吉田祐也に原監督はマラソン学生新を期待

引用元:スポーツ報知
箱根4区区間新の青学大・吉田祐也に原監督はマラソン学生新を期待

 第96回箱根駅伝(1月2、3日)4区で区間新記録をたたき出し、勢いに乗って別府大分毎日マラソン(2月2日)に初挑戦する青学大の吉田祐也(4年)について、原晋監督(52)は7日、日本学生新記録の更新を期待した。現在のマラソン日本学生記録は2003年びわ湖で中大の藤原正和(現監督)がつくった2時間8分12秒。「ペースメーカーが5キロを15分10秒で30キロまで引っ張る予定と聞いている。今の吉田祐也なら余裕を持って30キロまでついていける。記録更新のチャンスはある」と原監督は再びの“大駆け”を予想した。

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 2、3年時にはチーム11番手で、あと一歩で箱根駅伝出場を逃した吉田祐は万感の思いを込めて4区に出陣。今大会2区で区間新記録を打ち立てた東洋大の相沢晃(4年)が前回大会でマークした1時間54秒の区間記録を24秒更新する1時間30秒で走破した。チームを首位に導き、そのまま2年ぶり5度目の総合優勝を飾った。練習量が多い青学大の中でも最も走り込んできた男が初の42・195キロでどんな走りをするか注目されている。

 原監督は「この夏、月間1000キロ以上も走り込んでいる。箱根駅伝の後、1週間ほど休んで疲れを取って、30キロ走を2本ほどやれば、いい感じで仕上がる。箱根4区では吉田祐也に本当に驚かされた。次も別府大分で驚かせてほしい。楽しみです」と笑顔で話す。

 今春の卒業後、大手食品メーカーのブルボンに就職し、競技の第一線から退く予定だったが、原監督は「走るのが好きだし、努力できる才能がある」と吉田祐の実力を高く評価する。「(ブルボンの)社長さんに続けられるようにお願いしようかね」と現役続行のサポートする考えを明かしている。駅伝チームのエネルギー飲料を提供しているブルボンの経営陣と親交がある指揮官の提案は現実味がある。くしくも吉田祐と同姓のブルボン吉田康社長(64)について、原監督は「私と同じ広島県出身なんです」と関係性を強調した。

 これまで青学大の卒業生では実業団チームを持たない企業の所属選手として大学を拠点として競技を続けた例はある。ブルボンも同様に実業団チームを持たないが、吉田祐自身が希望すれば競技続行の環境が整う可能性は十分にある。やっぱり続けるか、やっぱり引退するか。すべては吉田祐の判断に委ねられる。

 東京五輪男子マラソン代表選考のMGCファイナルチャレンジに含まれていない今回の別大マラソンは注目度が低かったが、吉田祐の参戦で一転、見逃せないレースとなった。 報知新聞社

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