【箱根への道】3年連続シードへ拓大エース・赤崎が急成長 主将効果でトップ級

引用元:スポーツ報知
【箱根への道】3年連続シードへ拓大エース・赤崎が急成長 主将効果でトップ級

 第96回箱根駅伝(1月2、3日)で3年連続のシード権(10位以内)を目指す拓大で、昨季限りで監督を勇退した名伯楽・岡田正裕氏(74)の後を受け、今季からチームを率いる山下拓郎監督(35)は手応えを明かす。シードへの切り札となるエースで主将の赤崎暁(4年)は秋以降、絶好調で、学生トップクラスに成長した。

 風が強く吹いている伊豆大島で拓大ランナーは力を蓄えた。「起伏が激しいコースで箱根駅伝を想定した質が高い練習ができた」。昨年12月20日に合宿を終えた山下監督は納得の表情で話した。

 前回まで同時期に温暖な鹿児島・徳之島で合宿を行っていたが、今季、岡田前監督の後を引き継いだ新指揮官は移動時間や天候などを考慮し、合宿地を変更。「登録16人は全員元気。順調にきている」と山下監督は手応えを明かした。

 前回、拓大史上初めて2年連続でシード権を獲得。“自己ベスト更新”となる3年連続シードの切り札は、エースにして主将の赤崎だ。

 前回は1区18位と苦戦したが、今季、学生トップクラスに急成長した。昨年9月に1万メートルで今季日本人学生5番目の28分27秒90をマーク。ロードでも強さを発揮し、学生3大駅伝開幕戦の出雲駅伝は1区3位、第2戦の全日本大学駅伝は3区で区間新記録の3位と快走した。「主将になって練習でも生活でも責任感を持って取り組んだことで競技力が上がった」と冷静に話す。

 拓大のエースとして自身は存在感を発揮したが、全く満足できなかった。チームは出雲9位、全日本16位。関東勢としては下から3番目、最下位の惨敗だった。

 伊勢路から戻った直後、赤崎主将と阿部力主務(4年)が中心となり、学生だけのミーティングを開催。「普段は冷静な阿部が涙を流して悔しさをあらわにしていた。その姿を見て、部員全員が感じるものがあった」と赤崎は語る。

 この瞬間を境にチームの雰囲気は一変した。上尾ハーフマラソンではケニア人留学生レメティキが優勝、赤崎が2位。チーム3番手の中井らも好走した。

 「目標は拓大史上最高成績の更新。そのために1、2、3、4区のいずれかで区間賞を取りたい」と赤崎は11年の7位を超える上位進出、さらには学生3大駅伝自身初の区間賞を誓った。

 亜大を箱根優勝に導くなど、チームの枠を超えて大学駅伝界の名物指揮官だった岡田前監督が退任。令和初の大会で赤崎が拓大の新時代を拓(ひら)く。(竹内 達朗)

 ◆赤崎 暁(あかさき・あきら)1998年1月21日、熊本・大津町生まれ。21歳。中学1年から陸上を始める。開新高3年時に全国都道府県駅伝4区10位。2016年、拓大商学部に入学。来春、卒業後は九電工で競技を続ける。169センチ、49キロ。

 ◆拓大 1921年創部。箱根駅伝には33年に初出場。最高成績は総合7位(2011年)、往路4位(18年)、復路4位(11年)。出雲駅伝は最高4位(18年)。全日本大学駅伝は最高3位(98年)。タスキの色はオレンジ。長距離部員は選手53人、学生11人。選手寮、練習本拠地は東京・調布市。主な陸上部OBは12年ロンドン五輪男子マラソン6位の中本健太郎、同45位の藤原新ら。 報知新聞社

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