箱根圧勝Vに現実味 駒大「山上り」に新星登場で盤石オーダー完成か

引用元:スポーツ報知
箱根圧勝Vに現実味 駒大「山上り」に新星登場で盤石オーダー完成か

 学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝(2日)で、2年ぶり歴代最多17度目の優勝を果たした駒大が3日、第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)の3年ぶり制覇へ、東京・玉川キャンパスの陸上競技場から再始動した。全日本は8人全員が区間5位以内で走る安定した強さを見せて圧勝。前回箱根2位のメンバー9人が残るが、山上りの5区へ名乗りを上げる坂口雄哉(2年)らメンバー外だった下級生も台頭。新戦力が5区を走れれば山川拓馬(4年)が2区に回り、前半から主導権を握る圧勝劇を箱根路でも再現する可能性も出てきた。

 学生3大駅伝2連勝へ駒大の再始動は早かった。前日深夜に三重・伊勢市から東京・世田谷区の寮に戻り、この日午前には練習を開始した。「チーム駒沢で戦っていく」と藤田敦史監督(48)が意気込む、最終戦の箱根駅伝は約2か月後に迫る。23年に優勝も24、25年は悔しい2位。前回経験者が9人も残るが、藤田監督は来年以降も見据え「チームとして成長できるオーダーを組むことも大切」と既に構想を練っている。

 特殊な山区間は箱根路制覇の鍵を握る。上りの5区は1年時区間4位、3年時同4位の山川主将しか経験者がいないが現在、候補は「4~5人います」と藤田監督。5区希望の坂口は指揮官が「本当に気持ちが強い選手」と期待する成長株だ。広島・世羅高2、3年時は全国高校駅伝に出場。昨夏はけがで練習が積めなかったが、今夏は山川に食らいついて鍛錬し、成長を遂げた。9月から左足を故障し出雲、全日本は間に合わなかったが、箱根は「絶対に走りたい」と既に練習にも復帰している。

 5区に新戦力が台頭すれば、山川を終盤に上り坂の難所があるエース区間2区への配置も可能となる。帰山侑大(4年)が1区、佐藤圭汰(4年)が3区、伊藤蒼唯(4年)が6区など好走した区間での出走であれば、往路から復路まで盤石なピースで埋まっていく。

 下級生にはいい意味での危機感もある。来年、強い最上級生が抜けるからこそ「自分たちの学年がやらなければいけない」と坂口は言う。「自分のペースで練習をしっかり積む。チームで力を持った選手になりたい」。下級生の突き上げが進めば進むほど、箱根の頂点へと近づく。(手島 莉子)