◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(2025年10月18日 陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園=21.0975キロ)
42校が参加して行われ、東海大が10時間34分7秒の5位で2大会ぶり52度目の本大会出場を決めた。昨年予選会でゴール約10メートル手前で倒れ込み、無念の棄権が本戦出場を逃す要因ともなったロホマン・シュモン(4年)はチーム6番手の1時間3分41秒で貢献。同大医学部と連携して行う体調管理を徹底し、好走につなげた。中央学院大が10時間32分23秒でトップ通過するなど、上位10校が来年1月2、3日の本大会に出場する。
東海大が昨年の忘れ物を取り返した。予選通過が決まった瞬間、誰よりも悔しさを知るロホマンは「リベンジするためにこの1年間頑張ってきた。力を出し切って終わることができてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
1年前の予選会、ロホマンはゴール1キロ手前付近から意識がもうろうとし、ゴールまで残り約10メートルの地点で体が思うように動かなくなり崩れ落ちた。熱中症だった。無念の途中棄権に終わり、チームも14位で本戦切符を逃した。競技生活を「辞めようか悩んだ」と思い詰めるほど失意のどん底にいた。
ロホマンの悪夢は大学全体で乗り越えた。同大医学部と連携し、約1カ月前から血圧と体温、血糖値などを測定する「バイタルチェック」を実施。日頃から水分補給や食事管理にも気を遣い、レース直前もカフェインの多い飲料をやめ、スポーツ飲料に変更。小まめに摂取し、血糖値の急上昇を抑え、低血糖を起こしやすい自身の体質改善に成功した。
目標の50位台には届かなかったが、全体87位でゴールまで走り切った。「終盤でもペースダウンすることなく余力を持って走れた」と胸を張る。暑熱対策で約1時間前倒しとなったスタート時間も奏功。両角速監督は「気温が上がる前にゴールできた。大正解」と目尻を下げた。
19年の箱根では総合優勝も果たした「湘南の暴れん坊」。ロホマンは2年時の24年に10区で区間20位と不完全燃焼に終わっており「まだまだリベンジすることはある。もう一度10区を走って区間賞を獲りたい」。悪夢から1年。強くなって箱根路に帰ってくる。
◇ロホマン・シュモン 2003年(平15)12月4日生まれ、神奈川県逗子市出身の21歳。小4から競技を始め、川崎橘高から東海大体育学部生涯スポーツ学科に入学。箱根は2年時10区20位。自己ベストは5000メートル14分12秒45、1万メートル29分7秒48、ハーフ1時間2分40秒。家族はバングラデシュ人の父と日本人の母と兄と弟。1メートル76。
▽昨年の東海大 序盤から出場圏内を維持し、15キロ地点を9位で通過。12年連続出場がほぼ確実視されたが、ゴール約10メートル手前で同大10番手だったロホマンが倒れて棄権。順調なら1時間7分台のタイムが出て本戦切符も獲得していたが、結果的に10番手の選手は1時間12分29秒でフィニッシュ。10位・順大とは2分14秒差の14位で、本戦出場を逃した。
▽箱根駅伝予選会 各校10~12人がハーフマラソンを走り、上位10人の合計タイムで順位をつける。各校の留学生出場は1人限定。上位10校が来年1月2、3日の本戦の出場権を獲得する。本戦はシード10校に加え、予選会で敗退したチームの選手で編成する関東学連選抜が参加。計21チームで争う。今年は暑熱対策のため、スタート時間が昨年より1時間5分早い8時30分となった。
東海大、5位で箱根決めた 昨年の悪夢振り払った!ゴール目前で棄権したロホマンが今年は快走
引用元:スポニチアネックス


