男子マラソン、最終日開催無理…五輪のオーラス飾るハズの「花形種目」に移転余波

 札幌開催が決まった2020年東京五輪のマラソンについて、大会組織委員会の森喜朗会長(82)は7日、大会最終日の8月9日に実施予定だった男子の日程を前倒しすると明らかにした。鈴木直道北海道知事(38)らと会談し、マラソン、競歩の札幌開催に協力を求める中で述べた。過去の五輪では最終日に行うのが通例となっていた。

 札幌市を訪れた五輪組織委員会の森会長。鈴木北海道知事との会談で、男子マラソンは大会最終日の8月9日に行わない方針を明らかにした。

 「閉会式があり無理だ。日程は大きく変わることになる」

 レース後には東京での閉会式に出席できるよう、選手を札幌市から輸送する必要があるが、最終日の場合はドーピング検査の時間の確保などに支障が生じるという。「飛行機の中で採尿するわけにはいかない」。五輪の花形として1984年ロサンゼルス五輪以降、閉会式当日の実施が通例だが、日程変更に理解を求めた。

 森氏は札幌市の秋元克広市長(63)とも会談し、「(男子マラソンは)おそらく前の方に回るということになると思う」と述べた。現実となれば異例のケースとなる。ただ関係機関には慎重論も出ており、不透明な状況だ。

 札幌開催となったことを受けて、国際陸連は男女マラソンを同日開催とし、競歩を含む計5種目を3日間で行う案をまとめている。候補には7月27~29日か28~30日、8月7~9日の2案が挙がっていた。

 5日には日本陸連が記者会見を開き、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(63)が「マラソンは五輪の花形種目。(男子は)最終日にやっていただき、閉会式で表彰式をやるのが望ましい」と訴えた。

 8日には組織委の武藤敏郎事務総長が札幌市を訪問し、市、北海道との実務者連絡会議も初開催される。森氏は日程案について「女子マラソン、競歩も大きく変わる」「明日(8日)にでも、決めていただければ」とも述べた。現計画では女子は8月2日開催になっている。

 「経費は北海道に迷惑を掛けないようにしたい」と述べ、コスト削減の観点から発着点の観客席を設置しない可能性も示した。発着点は北海道マラソン同様、市中心部の大通公園が有力だ。現場は強化策を練り直す必要があり、日程とコースは早期決定を急ぐ。

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